二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *★*——藍色扇子【銀魂】——*★*【第二章戦争編 完結】 ( No.266 )
- 日時: 2008/10/04 22:10
- 名前: 幻爛屋 ◆AdZENRkbbU (ID: ff/SEmxn)
- 参照: 夢は遠きまぼろしに あなたを追いかけていた
第二十八訓【久しぶり、って言われたら思わず相手を抱きしめたくなる気がする】
「入院期間は1ヶ月と2日!! それまで私はアイツ等を纏めておりますので絶対安静にしてて下さいね、泉菟様?」
『しかし・・・』
「しかし何ですか?」
『むぅ・・・分かったから早く行くが良い!!』
そう言い残し、付き人らしき人物は病室から出て行った。
いやいやいや、ちょっと待て。
泉菟、って言ったよねあの人。
喋り方も同じ
声も同じ様
雰囲気も同じで
名前が泉菟・・・・?
あれ? 何もかも完璧じゃね?
もう異様に気になってしまった銀時は、ヒラリとカーテンを捲った。
そこに見えたのは。
窓から差し込む光と 爽やかな風に靡いた美しい藍色の髪に
凛とした容姿
何回も何回もこの姿に見とれてた記憶が蘇る。
間違いない。
俺がずっと探してたモノ
『・・・・・』
ってアレッ!? 俺何やっちゃってんの!?
もしもこれ見知らぬ人だったらどうすんだよ!!
どうも困っている様子だろこれ!!
「す、すまねェ、つい・・・」
『・・・・・』
無言のままだよこれェェェ!!
ベッドがギシ、と鳴った。
『名は』
ソイツはポツリと呟いた。
「・・・は?」
『名は何だと聞いている それを聞いた次第で我は貴様への喋ることを決める』
何を言い出すんだと首をかしげた銀時。
「・・・・坂田銀時」
小さな声で自分の名を呟いた。
目の前に居るヤツは、フッと笑った。
『・・・・そうか』
・・・・・・
結局何がしたかったんだお前はァァァァ!!
名前聞いて終わりかよ!!
やっぱ他人じゃねェかァァァ!! チキショォォ!!
何か俺恥ずかしい思いしてばっか!!
心の中で銀時が絶句してる最中に、言い放たれた言葉は。
『・・・久しぶりだな、銀時』
「———ッッ!!」
銀時の心を打ち抜いた。
「え、ちょっ、え? お前・・・泉菟?」
『ああ。昔と相変わらず馬鹿モサだな貴様は』
昔と変わらない笑みだった。
すみません・・・
抱きしめてもいいですか
*★*つづく*★*