二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *★*——藍色扇子【銀魂】——*★* ( No.27 )
- 日時: 2008/08/15 22:45
- 名前: 帽子屋 ◆AdZENRkbbU (ID: ff/SEmxn)
- 参照: Ghanaってさー 甘いよねー
あんがとー夢ちゃん・・・(;∀;)ルールー
第六訓【祭りは楽しんだもの勝ち】
『・・・近くの神社で祭り?』
ある日、我はある男に誘われた。
「そうなんだよ、塾の近くにある神社で祭りがあるらしいんだ。お前も行く?一人だったら一緒に行こうぜ」
ふむ、祭りか・・・
我は少し考えてから、
“行っても良いぞ”と言おうとしたが・・・
「泉菟は俺らと行くんだよなァ?」
我の言葉が、男の声で遮られた。
声の主は晋助だった。
晋助が出てきた瞬間、男はそそくさとどこかへ行ってしまった。
『・・・おい晋助、いつ我は貴様等と行くと決めた』
我は後ろにいる晋助の方に向き直って不満そうに言った。
すると晋助は威張って
「お前はいつも俺と一緒だろ」
と言った。
・・・“等”が抜けてないか?
そう思ったが口には出さなかった。
まぁ・・・良いか。
貴様等と行くのも楽しそうだ。
ただ、違う男とも友達になれそうだったのに。
という思いも少なくは無かった。
高杉晋助。
この頃からジャイアニズムを発揮しだした気がする。
まず我は先生に外出の許可を得るために、先生のところへ向かった。
先生は笑顔で良いと言ってくれた。
ダーッと部屋を出ようとする我を、先生は呼び止めた。
「泉菟、少し待ちなさい」
『・・・・?』
先生が差し出したのは、
『・・・・綺麗な扇子・・・ですね』
深く美しい藍色の扇子だった。
扇面(扇子の扇ぐ所)には刃がついていた。
要(扇子の持つところ)に鎖が繋がっていて、鎖の先には刀が繋がれていた。
「そろそろお前にやっても良いかと思って・・・」
『これを・・・我に?』
恐れ多いですと言うと、先生はクスクスと笑った。
「お前は私の教え子達の中で一番戦闘能力に長けている。だからこれを・・・・」
・・・・扇子が武器になるんですか・・・?
それが一番疑問だったが。
嬉しかった。
先生が、我を強いと認めてくれた。
銀時よりも、晋助よりも、小太郎よりも。
ほかの男よりも。
嬉しかった。
こんな嬉しさが。
後で悲しみに変わるなんて。
*★*つづく*★*