二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *★*——藍色扇子【銀魂】——*★*【オリキャラ募集中!!】 ( No.292 )
- 日時: 2008/10/09 22:51
- 名前: 幻爛屋 ◆AdZENRkbbU (ID: ff/SEmxn)
- 参照: 夢は遠きまぼろしに あなたを追いかけていた
第三十一訓【いつでもマイペースで】
『うむ・・・分かった。ではそちらの事は全てお前に任せるぞ、恭』
≪あい分かりました!! 泉菟様は十分ごゆっくりなさった上で、また顔を見せてくださいね≫
『分かっておるわ。ではな』
カチャ、と公衆電話を切った泉菟は、満面の笑みだった。
その理由は、泉菟の付き人であり、蒼晶一派(泉菟引き入る攘夷団の称)の副長である“樫谷/恭”に。
たっっっぷりと休暇をもらったのである。
入院してから一ヶ月が過ぎた。
泉菟の腕は、手術もせずに完治し。
明日になれば帰れる、と恭に連絡した結果。
「何をおっしゃっているのですか!! 泉菟様は腕が完治したばかりなのに仕事をなさるというのですか!? 頭おかしいって!! しばらく休暇を取って休め!!」
と、最後らへん乱暴に言われて、今に至るわけであった。
『そうか、しばらく休暇と取らなければ恭に怒られるのか・・・・、でも休暇中、何をしておれば良いのだ』
コツコツと地面をならし、病室に戻った。
銀時も退院して居ないし、明日まで暇だのう。
ベッドに座り、ゴロンと寝転がった。
扇子は恭に預けておるから、退院したら一旦取りに戻るか。
しかしどこで寝泊りしようか。
・・・考えてるのも暇だ・・・・。
もう寝てしまうか、と泉菟が瞼を閉じた瞬間。
ガラガラガラ、と病室のドアが開いた。
『・・・?』
起き上がって、ドアの方向に目をやると。
銀髪パーマのアイツだった。
「よぉ」
気だるげな声と共に上がった手。
『貴様か・・・、退院したのにまた来るとはよほど病院に未練があると見えるな』
「そんなんじゃねーよ、バカ」
憎たらしく言った泉菟を小さく小突いてから笑った銀時。
泉菟も小さく笑った。
『銀時』
「んァ?」
『部下に休暇を貰ったのだが、何をすればよいのか分からぬ』
「あーそ・・・ってハァ!?」
聞きたい事を聞いただけなのに、こいつ正真正銘のバカだ!!という目で見てくる銀時の意味が分からなかった。
「あのなお前、部下に休暇もらうって何!? 普通反対だろーが!! ていうか休暇なんつったって何すれば良いとかそんなんじゃねーし・・・」
『する事が無ければ休暇を貰った意味が無かろう? 寝泊りするところも無い故、こうして悩んでおるのだが』
泉菟が貰った休暇は、何と1年を超える。
そこまで上司が心配か、と泉菟も恭を説得してみたものの、何も変わらなかった。
アレ・・・ちょっとまって、銀さんいーこと考えちゃった。
ピコーンと頭に豆電球を浮かべたのは、言わずもがな銀時である。
寝泊りするところが無い=万事屋に泊めればヨクネ?
*★*つづく*★*