二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どう森小説「ROMvsバグ」 復活版  ( No.12 )
日時: 2008/08/20 18:34
名前: イベント三人組 ◆ixQSr5Dqhg (ID: 18vru4k2)
参照: http://nanasikibiyori.blog105.fc2.com/

第Ⅴ話 不運

「へへへ…。さあー、もうそろそろ来てもいい頃ニャ…」

 ここはCルート。いかにも、登山の道という所で、林の間を抜けるような道だ。そんな林の中に身を潜め、目的となる人物を待っている者が一人……いや、一匹。

「ダンの奴め、今度こそこの手で決着をつけてやるニャ」

 坂道を横切るような道の近くで、ダンを待ち伏せするネコミミ星人。
 ネコミミ星人。「宇宙調査隊カービィズ」の作者、ユービィさんのオリキャラ。ダンの(自称?)ライバルで、ダンと戦うためにいろいろと手を使ってくるが、未だ勝てず。

(お、来た来た…。誰かと思えばあのにっくき戦隊ヒーローまで…)

 林の中から飛び出し、道へ降り立っ。……と、思いきや。[グキッ]という嫌な音がした。

「あ痛ー!」

 着地に失敗して足をくじいた。んで、勢いは止まらず、そのまま林の坂道を転げ落ちていった。

「ぎゃー!覚えてろニャー!」

「……なんか変な声が…」

 道を歩くソガがつぶやく。

「…あまり関わりたくない声だな。急ぐか」

 そう言い、ダンは小走りをはじめる。
 ダン。ウルトラ隊の一員。モノトーンの事件では、他の隊員達とレイン達に協力していた。
 ソガ。ダンと同じくウルトラ隊の一員で、射撃が得意。事件の時は目立った活躍は無かった。

「えーちょっと。俺達の足の速さも考えてくれよー!」

 それを追うササレンジャーは、普通に走って追いかける。足が遅いのは言うまでもない。
 ササレンジャー。1ごう、2ごう、3ごうの三人のこと。普段は無視駆除の達人である。

 そしてDルート。ここは唯一、川が流れるルートである。…で、問題はこれ。

「おーい、ツバキー。置いてくぞー」

「ちょ、ちょ、ちょっと。それは、ひ、酷いにも、ほ、程があるって…」

「それはお前のスピードじゃないかー?吊り橋ぐらいで」

 そう、そこは谷になっているので吊り橋がある。で、今はツバキがその吊り橋に苦戦中…。
 ツバキ。シュウトの部下の少女。明るい天然の性格をしている。詳しくはまだ未知数だが、役に立っているかは不明。

「シュバルツー。そんなこと言ったってー」

「清輝なんてそんなようにロープに掴まらず、普通に歩いて来ただろー!」

 シュバルツも少しイライラしてきた。
 シュバルツ。シュウトの部下で、競技会では同じチーム組んでいた。実力は不明である。

「だって、吊り橋があるなんて聞いてないし、さっき下見ちゃって動けないしー!」

 ツバキが絶叫しながら言う。

「「「ヤレヤレ…」」」

 シュバルツ、コクウ、ゲニミの三人は、同じ事を言う。清輝は何にも言わない。
 コクウ。ツバキの幼馴染で親友。ツバキと同様、シュウトの部下。おとなしめな天然らしい。
 ゲニミ。甲冑に身を包む男。競技会に清輝と参加していた。
 清輝。ゲニミと共に競技会に出ていた少女。言葉をほとんど喋らない。