二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どう森小説「ROMvsバグ」 復活版  ( No.13 )
日時: 2008/08/20 18:35
名前: イベント三人組 ◆ixQSr5Dqhg (ID: 18vru4k2)
参照: http://nanasikibiyori.blog105.fc2.com/

第Ⅵ話 傭兵

 ここは、とある山の林の中。静かなはずのこの場所に、風を切る音とししおどしを鈍くしたような音が響いていた。

「うーん。姉貴のようにはうまくいかないな〜」

「なあ、ジャン。いくら何でも無理だと思うぞ。もっと経験を積まないと」

「らっきょ。そんな事言ってると腕がなまるぞー」

 声の主は、ジャンとらっきょだ。
 ジャンとらっきょ。傭兵ザイラの弟分であり、事件時はザイラと共にモノトーンに雇われていた。

「そんなんでいちいちなまっていたらキリがないだろ。逆にお前は練習し過ぎだ」

 らっきょが「ヤレヤレ」の感じに手を広げる。

「ん、何だ?誰か来る」

 ジャンが道の方を指差す。

「あ、あの人達は!」

「そうだ、間違いない!お〜い!」

 ジャンは、飛び跳ねながら、手を大きく振って、道を歩いて来る一行に向かって叫んだ。

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 で、そんな訳でレイン達は弓の練習場で、現在ジャン達と話している。

「シュウトー!これ見てー!」

「どれどれ…。お!先にクリアされちゃったか〜。やっぱりプチは強いな〜」

 …約2名を覗いては。

「そろそろ、姉貴が来てもいい頃だけど…あ、来た来た」

 らっきょが道の方を見て気づく。勿論、道を歩いて来たのはあいつだ。

「どうしたんだい?そんなに騒いでさ。おや?お客さんか、しかも久しい顔だねぇ」

 以前、モノトーンに雇われていた傭兵、ザイラだ。