二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どう森バトル「ROMvsバグ」第40話 運命の歯車(前編) ( No.134 )
日時: 2009/07/29 00:19
名前: イベント三人組 ◆ixQSr5Dqhg (ID: w/AVokpv)
参照: http://novel.fc2.com/novel.php?mode=tc&nid=11818

少し追加して再び投下します。
今度からメモ帳に書いて保存しながらやってますからw

第41話 運命の歯車(後編)


辺り一帯はコンクリート瓦礫の巣窟に化していた。
車両はというと、1両目に至っては真ん中で真っ二つになっている。2両目も一目でひどいと思うほどひしゃげている。
その2両目の車両の上。今一番会いたくない人物がそこに居た。

「圭一君。その人達といっしょに何してたのかな?かな?」

レナの指差す方に視線を向けるとうつ伏せになる氷介の上半身があった。
腹から下あたりは瓦礫に埋もれていて、頭部からは血が滲んでいる。意識も無いようだ。
もう一人の1ごうは姿が確認できない。こうなると、この場は俺とレナだけの会話になるわけだな。

「ねえ、早く答えてよ。早く他の邪魔者を消さなきゃいけないから」

「ああ、悪い」

「で、なんなのさ。その人達」

口調が少し不機嫌になっているようだ。

「もちろん俺達の敵だ」

「何で少し前から一緒に居たのかな?」

ここ以外の行動も見られていたようだな。行動に関して嘘はつけないとなると・・。

「ああ、俺一人だと勝てないだろうからな。機会を待って討つつもりだ」

「へぇー、そーなんだぁー」

若干適当に返事をしているようだ。まどろっこしい話を嫌っているのか。
だが、既に取り返しのつかない事を言ってしまっていた。
レナのこの一言で初めて気づいた。こんな単純なミスに何故気づけなかったのか。

「じゃあさ、今ここで殺してよ。そこのそいつを」

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「い、今ものすごい音がしたような・・・?」

 数時間前剣士からうまく逃れた後、誰にも遭遇せず今に至る。筈だった。戦隊物の映画で言う破壊音のような轟音がおそらくものすごくで聞こえて来たのだ。
 マジッすかー、でもまあ危険だろうけど行かない訳にも行かないわよねー。シュウト先輩とか居たら尚更だし・・。

 そして今まさに現場である。場所は地下鉄の駅。電気は辛うじて通っているようで電気はついているが、入った直後から埃っぽさがあるというか古い倉庫のような感じがする。
 奥にに進めば進むほど埃っぽさも増すと同時に、崩れ具合も段々と酷くなっている。
 何かの無人事故かもしれない。出来ればそうであってほしいがそうそう甘くはないのだろう。

「おーい、誰か居るのー?」

 流石に先に進めそうになさそうになってきたので叫んでみる。

「出来たら返事しt・・うおあ!?」

 急に天井が崩れ落ちてきた。無理無理無理もう無理。地下が倒壊して死ぬなんてまっぴらごめんだね。せめて死ぬならせめて戦死がしたい。
 
「やっぱ私には無理だなぁ・・・、もし誰か居たら申し訳ないけど私がその分私が頑張れば・・ウッ!?」

「何処へ行くのかな?かな?」

 元来た道を戻ろうとしたら急にわき腹がとてつもなく熱くなったと思えば耳元っていう位近くから声が聞こえた。咄嗟に前転で緊急回避する、これでも戦闘の経験くらいはあるのだ。
 前転から足を交差して回転。敵の姿を確認する。

「へぇー、運が良かったね。てっきり仕留めたと思ったのにさ」

 瓦礫の向こう側に隠れていたのだろうか、瓦礫の山が一瞬にして開けている。それより出てきたやつの持ってる巨大な鉈。あれが掠ったのかと思えばかなりゾッとするぞ。

「でも別に関係かもね、今度は真っ二つにしてあげるから。私の名はアリエス」

 鉈を突きつけて来る彼女の顔が憎しみにでも満ちた顔から狂気じみた笑みに変わる。
 当然自分も言われっぱなしではいられる訳がない。

「まあバトルだったら楽しくなくちゃね。私が相手よ、おいで鉈女」


【地下鉄駅ホーム 氷介 1ごう クリオス  詳細不明】
【地下鉄駅通路 ツバキ アリエス  対峙】