二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どう森小説「ROMvsバグ」 復活版  ( No.16 )
日時: 2008/08/20 18:38
名前: イベント三人組 ◆ixQSr5Dqhg (ID: 18vru4k2)
参照: http://nanasikibiyori.blog105.fc2.com/

第Ⅸ話 唐突

 ここは山の反対側。崖の大きな平地があり、大きな崖の壁もある。

「怪しい…」

 と、呟く氷介。なぜなら・・・。

「不自然にも程がある!」

 その崖にモニターがあったからだ。埋め込まれるようにして。
 一足先に着いたルートBのチーム。

「で、何だ?ここで間違い無いのか?あいつらを追いかけたのはお前たちだよな?」

 モニターを間近で調べながら、氷介がモノトーンに向かって言った。

「ああ、間違い無いさ。ここだよ。奴らはここで行方をくらませた」

 モノトーンが言葉を返す。

「そういう訳なので、今は他の人を待ちましょう。丁度、また来ましたし…ね」

 というコールの言葉に反応し、モニターを調べていた氷介が、後ろを向くと、違うグループがこちらへ近づいて来るのが分かった。約3名が目立つので、遠い距離でも分かる。
 Cルートのチームだ。
 _________________________________

 これで、グループが2つ到着した。その事を無線機つまりトランシーバーで氷介が報告した。
 それから約10分後…。

「おーい!みんなー!」

 遠くから聞こえる声、それがプチの声だとはっきり分かった。

(近くだと相当うるさいだろうな…)

 なんて思う氷介だった。
 それで、新メンバーを紹介してる間に。Dルートグループ到着。

「ま…まさか橋が一つじゃなかったなんて…」

 ツバキはだいぶお疲れの模様…。

「見ての通り、吊り橋を渡るたびに時間をくっちまったぜ」

 そして一同大爆笑なんてなった直後。

「ちょっとまったーっ!」
「俺らを忘れるなーっ!」

 森エンタルラジオ、ようやく追いついた模様。

「あ、森ラジじゃーん!何今さら来たの?」

 友達に久しぶりに会ったように、プチが言った。

「今さらもなにも!」
「なんで僕達を誘ってくれないんだよー!」

「あれー?ねぇシュウト、森ラジは誘った?」

 プチがシュウトに振り向き言った。

「あ…。忘れてたー♪」

 …そこで本日二回目の一同大爆笑を迎えた訳である。

(ああ、そうだ。全員到着と加わった人数を報告しないと…)

 ふと思い出した氷介は、無線機を取り出す。

[こちら本部、こちら本部。どうぞ」

 聞こえて来るのはラークという人物の声。しかし、顔を知っているのはシュウトと防衛隊メンバーのみ。ましてや、その事実を知っているのはシュウトだけである。そして、爆笑の渦の中、氷介は報告へ入る。

「えー、こちらは氷介。今全員が無事到着しました。それに、新たに加わったのが6人…」

 氷介がそこまで言った時、こんな声がその場に響き渡った。

[全員って事は準備オーケーって事ですねー?]

 いきなりそんな元気な声が辺りに響き渡る。
 そして、真っ暗だったモニターの画面は…