二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どう森小説「ROMvsバグ」 復活版  ( No.19 )
日時: 2008/08/20 18:39
名前: イベント三人組 ◆ixQSr5Dqhg (ID: 18vru4k2)
参照: http://nanasikibiyori.blog105.fc2.com/

第11話 ファイアーエムブレム

 スプリングエリア。気がついた時に、目の前に落ちていた緑色の古そうな紙にはそう書いてあった。そして、その文字の下には、地図がかかれていた。地図を見ているうちに気づいたが、裏にも何かが書いてある事に気がついた。そこには、「ファイアーエムブレム」と書かれていて、そのすぐ下に、★が3つあった。

「なる程。バグの敵の種類と人数だな」

 氷介は、その和紙を折りたたみ、ポケットにしまうと、立ち上がった。周りは、人は一人もいない無人の学校。おそらく中学校。ワープで飛ばされたのは、校庭のど真ん中だった。

「こういう所に敵がいるものだよな」

 さて、選択肢は3つ。ひとつは、校舎の中に入って、中を探索する事。中に誰かいる可能性が高い。しかし、わざわざ敵同士を近くに飛ばすようなヘマはしないだろう。敵に出会う確率が極めて高い。
 もう一つは、ここで事態を把握するまで動かない事。でも、遠くから狙う敵には絶好の的になるリスクもある。
 最後は、仲間と合流するために、エリアを歩きまわり、一、二人と合流できたら本格的に敵と戦う事。それと同時に、敵と鉢合わせになる確率もあがる。
 しかし、氷介は迷わす校舎へ歩き出した。

「どうせいつかは戦うんだ。不意打ちをされるくらいならこっちから向かってやるさ」

 空は真っ昼間の快晴。普通なら学校では給食の時間で、生徒が賑やかな時間を過ごしている頃である。そんな声もしない学校に響く声は、仲間に出会えた喜びの声か、敵の不気味な笑い声か、それとも…。