二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どう森小説「ROMvsバグ」 復活版 誰か来て…(切実) ( No.34 )
日時: 2008/09/11 18:41
名前: イベント三人組 ◆tY1wmpYRPQ (ID: bdGTRweV)

第13話 東方project

 隅々まで見ても、雲一つ無い青空が広がってる…ハズの空は木で隠れてほとんど見えない。

「サマーエリア……東方project………★が2つ…」

 青い和紙を地面に置き、あぐらで座り、それをじっと見ながら、レインは趣味の「知恵の輪」をいじっている。

「ま、裏切り者の事も考えないとね」

 あぐらのまま、膝に肘をついて考えの体制に入る。
 裏切り者は27人中5人。ここは消去法を使おう。
 防衛隊のみんなは、信用していい。ダンやササレンジャー達も裏切るとは到底思えない。シュウトさんは信用出来るけど、その外の人がスパイだったという事もあり得る。モノトーンは野心を抱く相手に寝返る筈も無い。ザイラ達だとしたら都合が良すぎる。大金をもらって寝返るとも言い切れないが…。残りの氷介、炎斗、ゲニミ、清輝、森ラジ。この人達とは面識が少ないから裏切り者だとしてもわからないだろう。
 という訳で、裏切り者は「シュウトの仲間」か、「面識の少ない人」という可能性が高い。と、レインの頭の中では答えが出た。

「こんな森の中じゃ視界も悪いから、まず動かないと…」

 レインはそう言うと、立ち上がった。その矢先。

「あー!レイン君じゃない?」
「お、本当だ。おーい!」

 げ!この声は…。と、後ろへ振り向くと…。

「やった〜!頼りになる人に出会ったね〜」

 森 ラ ジ 。

「森ラジー!?」

「なーに、レイン君?。オバケが出たみたいに…?」

 よりによって、今思考した中で裏切り者の可能性が高い奴らに出会ってしまった。しかも、不自然な事が一つ。

「な…なんで2人一緒なの?」

 バラバラになったはずなのに、森ラジの2人が一緒にいる事。

「あー。これねー」
「なんか、肩を組んでたら同じ所に飛ばされたんだよな。ポケモンのテレポートみたいにな」

「はあ…」

 ギリギリ納得出来る答えだった。

「でも、これでバランスのとれたパーティになったな」

「え?」

「剣士と格闘家とディフェンサー。いいだろ?」

 人差し指を立ててヤスヒコが話す。

「え、でもまだ…」

「早速向かおうぜ!」

 そしていきなり、森ラジの2人に両腕を引っ張られる。

「傷を癒す人がいない…って。のわあああ…!」

 後ろ向きに走るレインの声が、青空に響いた。