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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: どう森バトル「ROMvsバグ」第25話 プチとシュウトの憂鬱 ( No.58 )
- 日時: 2008/10/12 17:30
- 名前: イベント三人組 ◆tY1wmpYRPQ (ID: bdGTRweV)
第31話 覚醒
サマーエリア、道路。
意外な事にこの山には道路が走っていた。今はそこで休憩を取っている。今は本当の意味で森ラジに振り回されずに済む。
「ねえ、レイン君。その赤い剣初めて見るけど何なの?」
剣の手入れをしている時シンヤが聞いてきた。赤って言うよりオレンジなんだけどね。
「ああ、この剣は[レイピア]っていって、少しだけ短い剣なんだ。突きに優れているんだよ」
そう、この剣…レイピアは本当に重要な時に使うもの。モノトーンと戦った時は使えなかったが、今は使う。誰も失わない為に。
「ところで、森ラジ」
「ん?」
「なんだ?」
「これからの事なんだけどさ。なるべくでいいから、敵を殺さないでほしいんだ」
「え!?」
「なんでだ?」
「うん。多分っていうか…誰しもさ。生きたいと思っているんだよ。どんな悪人でも、死したくないって思ってる。だから、できる限りでいいから…誰も失っちゃいけないんだ…」
自分の身勝手だとは思っている。でも、ここまで強大な力を手に入れるには相当な執念でも無い限り無理だろう。モノトーンとの戦いで分かった。どんな悪人も、心の奥底には善がある。
「うん!分かった。僕たちも努力してみるよ。いいでしょ?ヤッチャン」
「おう!レインくんの気持ち、確かに受け取ったぜ!俺たちだって人は殺したくないぜ!」
ヤスヒコはガッツポーズで答えてくれた。
「あ、ありがとう…森ラジ…」
「おいおい、レインくん。俺たち仲間だぜ?助け合わなくてどうする?」
ヤスヒコもたまにはかっこいいんだな…。
「ヤッチャンかっこい〜」
「カッキーン!」
ああ…。なんかそうでもなくなってきたような…。
「おーい!レインくーん。おいてくぞー!」
え?あ、先に出発しやがった。待てー!
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