二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: どう森バトル「ROMvsバグ」第38話 バグの秋 ( No.68 )
- 日時: 2008/11/06 02:35
- 名前: イベント三人組 ◆ixQSr5Dqhg (ID: r6dxVdW1)
- 参照: http://nanasikibiyori.blog105.fc2.com/
第34話 約束(前編)
さてと、異様に静かな町だこと。本当にここで戦いなんて起きているのかと疑いたくなる程だ。
「みんなどこかな〜?あ、敵も探さないとね〜」
おまけに隣にはこんな奴までいる。そんな時間が2時間程続く、こいつの言葉を聞いていると非常に眠くなる。
そんな眠気に襲われながらも、俺は市街地の車が山積みになっている場所、いわゆる不法投棄ってやつか?その場所近くを通った時だ。建物と建物の間からなにかが飛び出して来た。人のようだが…何やら見覚えある顔だと分かった。
「ラルスくん!」
俺はすぐさま駆け寄った。そう、サイハテ村出身のラルス。この前の事件のことだ。モノトーンを裏切り情報をくれた少年である。
ラルスは俺に気づくと立ち止まった。相当息が上がっている様子だ。
「ソガさん…さっき…敵に襲われて…」
「わかった。ここら一帯は危険だな」
この戦力では、正直危ない。もっと仲間を集めないと戦いは無理だ。
「ソガくーん!上、あぶなーい!」
後ろから聞こえた声。3ごうだ。上って…?
そして上を見た矢先…。
上を見ると大きな影があった。
なんだ…?なにか落ちてくる…?これは…人!!
「[閃空裂破]!」
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間一髪避けられた。3ごうが教えてくれなければ避けられなかっただろう。それを思うとゾッとする。
上から襲撃してきたのは剣士だ。それも見るからに戦い慣れした者、つまり強者だ。不味い…。
「3ごう、ラルス!逃げろ!」
そう一番恐れていた事態、強者との遭遇。今まさにその状況だ。自分の居た道路にヒビが入っているのを見れば当然だ。車が積まれている場所へ逃げるように手で指示する。その間にも敵は向かって来る。剣の攻撃を避け十分に間合いをとり、レーザーガンを抜く。敵が止まった。
「奇襲は失敗か…。まあよい…」
こちらからの攻撃は届くが嫌な予感もする。
「名乗っておく。私は[ゼオン]、[クラトス・アウリオンの化身]だ」
その直後猛スピードで仕掛けて来た。気の短い奴だこと。だがまた間合いをあけなければ…。
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「どうするの!?ソガさんが危ないよ!」
その場逃れたラルスと3ごうは不法投棄の地に留まっていた。
「なにか、速い乗り物でもあったらなぁ…」
そう言い入ってきたところの反対側にある車に3ごうが入っていった。
「鍵があるね…。どれどれ。お!」
車のエンジン音が響く。
「ラルスくん!これ動くよ!」
今、かすかな希望が見えたときだった…。