二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どう森小説「ROMvsバグ」 復活版  ( No.7 )
日時: 2008/08/20 18:31
名前: イベント三人組 ◆ixQSr5Dqhg (ID: 18vru4k2)
参照: http://nanasikibiyori.blog105.fc2.com/

第Ⅰ話 曖昧

 ディーエス村防衛隊基地。防衛と言っても、人の出入りを記録したりする退屈な仕事だ。村を守る点で同じ、門番さんと仲がいいのもそのせいか。でも、防衛隊と言うよりは、警察のような仕事をしている。悪いことを取り締まったり…。つねきちに限っては野放しだが…。実際、前作まで、[交番]があったがその真似事ではない。
 その防衛隊の一人、レインは今、部屋で1人で思考を働かせていた。

(モノトーンは生きていた…。つまり、あの時は死んでなかった。という事になる)

 モノトーン。謎の軍団により、かつて心の闇に堕ちた少年だ。
 崩れてゆく基地、その中にいたモノトーン。あの時の光景を思い浮かべる。

(運良く助かったのか…。少なくとも、彼はその時死のうとしてた…)

 そして、もっと不思議に思った事を考えることにした。

(あの時のモノトーンは、普通じゃなかった…。何かを憎むような、そんな感じだった)

 レインが気になる事。それは、競技会での事件。イノセンスを見るモノトーンの表情は怒りに染まっていた。

(彼は[イノセンス]の二人と関わりがあるのか…?だとすれば、過去)

 レインは思い出す。あの時のバールから聞いたモノトーンの過去を。

(黒髪で白い服の男…赤髪で長髪の男……!)

 レインはついに気がついた。

(モノトーンの村を滅ぼした二人組!まさか…レオ!?)

 バグを使い、テイルズオブシンフォニアの[ゼロス・ワイルダー]の姿をしたレオ。その姿は赤髪の長髪でバールの話と一致する。それに、モノトーンの様子から見て間違いないだろう。
 一方、タウルスの姿はテイルズオブジアビスの[ジェイド・カーティス]。髪の色が一致しない所から見ると、バールが言う二人組のもう一人ではないと考えていいだろう。

「これで謎はなくなった」

 レインはあぐらの状態から、背伸びをして、後ろに倒れる。

 ゴン!

「あだっ!」

 椅子の脚に頭をぶつけた…。

「おーい、レイン…って何だ?」

 ラインが部屋に入って目に入ったのは、頭を抱えて足をばたつかせるレインだった。

「あ、兄さん。何?」

 この人は僕の兄さんの「ライン」。№1の服にオレンジのニット帽っていうありきたりな格好だけど、一応防衛隊のリーダー。
 頭を抱えたままレインがラインへ聞く。

「シュウトから連絡が入った、明日メンバーを集合させるそうだ」

「……遂に始まるんだ…」

 レインが真剣な声をする。

「という訳だから、ちゃんと準備しておけよ」

 ライン兄さんはそう言うと、部屋を去った。