二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どう森バトル「ROMvsバグ」第36話 約束(後編) ( No.86 )
日時: 2008/12/23 21:52
名前: イベント三人組 ◆ixQSr5Dqhg (ID: GrtLFIxW)
参照: http://nanasikibiyori.blog105.fc2.com/

第38話 飛び入りの戦士

「畜生…。せっかくダンを見つけたと言うのに…。俺としたことが…」

 愚痴を漏らしながらさっきのダンが歩いていた道を辿る。
 ダンとの決着。この為にわざわざ手間暇をかけて情報を集め、ここに来ることもあとをつけて来て、モニターとの会話を盗み聞きして知った。そして人数が減った所を襲撃!…のはずが、勢い余って坂を転がり落ちるという結果になってしまった。

「まあ、このまま道を行けばいずれダンに追いつくだろう。何らかの目的があってこのことだから、ずっと歩きっぱなしというのはない」

 とりあえずいまは進む。考えるのはあとあと。

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「あーここは一体何処ですかー?真斬さん…」

「知るか、ここには初めて来たし道案内はお前だろう」

 道でもなんでもないただの樹海をウルトラ隊のミズノは彷徨さまよっていた。

「はあ〜、ダンさん。用心棒を依頼しておいて先に出発しちゃうなんて酷いですよ…」

 かれこれ二時間弱くらいだろうか、ずっと樹海の中。森林浴も三年はしたくないって程さまよっていた。

「あのなぁ…。今更無責任な事を言うなよな」

 ミズノの同行者、黒髪の少年は半ば呆れた様子である。

「あ〜真斬さん。なんか段々目の前がぼやけて来たぞぉ…」

「おいおい・・・」

 そんな時、幻覚だか分からないが木の並びが消えた。
 なんだ?樹海をぬけた?まさかね…あ、でも死ぬ前に希望くらい見てもいいかな…。

「いくぜぇ〜っ!突撃!」

「おいっ!急に走り出したり訳分からねぇって!」


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「って、何じゃこりゃー!?」

 で、ネコミミが辿り着いた先はモニター以外は何も無いただの荒地。人の姿などどこにも無い。

「ダンは何処に行ったニャー!?」

 少しめまいがするほど叫んだ矢先。

「あ、現実だ。出られたーっ!」

「道案内だし当然だろ!」

 俺に負けないくらいの大声が、後ろから響いた。

「なんだ貴様…ニャ!?」

 俺がその時見たのは、ダンと同じ制服の人間と、和服の人間。だが、色が少し違う。

「貴様はまさかダンの仲間か!?」

 声がちょっとかすれて来たかもしれないが一応声にはなっている。

「え?ダンさんを知ってるのですか?」

「俺の依頼主の名前だな」

 質問を質問で返したことにはあえて黙っておく。和服の方は今どうでもいい。それより、あー。また叫ぶんじゃなかった。喉イテェ…。

「うるさーっい!何なのよ一体!うるさいったらありゃしない!」

 そのときモニターの方を見ると、ピンクの髪の女の子が明らかに不機嫌そうな顔をしていて映っていた。

「なに?あんたらもROMの仲間?来るのならいっぺんに着てほしいもんだよねぇ?とっとと行け!」

 その時、突然足元に巨大な魔方陣が現れた。

「うおっ!?」
「な、なんニャ!?」
「これって…」

 そして、ゆっくりと視界が真っ白にそまっていった。

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 先ほど三人が居た場所から、魔方陣が消えていった。

「あ、場所をランダム設定にしちゃった。ま、いいか今更遅いよなー。って訳で、バイニー☆」

 テレビ画面はまた黒に戻っていった。