二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どう森小説「ROMvsバグ」 復活版  ( No.9 )
日時: 2008/08/20 18:32
名前: イベント三人組 ◆ixQSr5Dqhg (ID: 18vru4k2)
参照: http://nanasikibiyori.blog105.fc2.com/

第Ⅲ話 道中

(何故だろう)

 ルートAと呼ばれたルート、そこを、レイン達防衛隊の5人と、シュウトの一行が進んでいた。
 シュウト。『リカバリー』の主要人物である。バグを捜すため競技会に参加し、レインとはそこのバグ騒動で知り合う。

(本部長はなんで、あの時直接対面をしたんだ…?)

 その6人の中で一番後ろを歩く一人。シュウトは疑問を懐いていた。
 それは、彼一人しか知りえていないものだ。内容は、ラークに対してのものだ。
 先程防衛隊の5人はラークから直接いきさつを教えられたが、最初に居た他の者達には音声のみで告げていた。

(まさか…、味方に信用できないやつが…?)

「どーしたの?」

「んぇ?」

 考えを、突然プチにより断たれたので、つい「ん?」と「え?」が入り混じった言葉を出てしまった。

「なんか深刻そうな顔してたけど?」

「あ、いやいや。何でも無いよ、別にね」

 本当に何も無かったように振舞う。

「ふーん。ま、いいや」

 深く掘り下げない。相変わらずのプチだ。

「おーい!。プチー!シュウトー!遅れてるぞー!」

 前の方でラインが手を振って二人を呼んでいる。

「あ、不味い。プチ、急ごう」

「オーケー!」

 二人はその岩だらけの道をかけていった。
 一方、そこの五十メートルくらい前の道で。

(ヤッチャン、足音聞こえるよ)

(おーし、いくぜ!)

 茂みから道(山道)へ飛び出した、二人の人影。

シ「ちょっと待った!」

ヤ「俺達を忘れてないか?」

 森ラジは待ち伏せしてたのだ、レイン達一行を、しかし…

「なんだ、あんたら。いきなり何?」

 二人が引き止めたのは、レイン達一行ではなく、弓を持った女の人だった。

「あれ?ヤッチャン、違う人だよ」

「あれ?おっかしーなー。すみません、ここらへんで六人のご一行を見ませんでしたか?」

「知らないね、あたしは誰も見てないよ。これでいいかい?早く向こうに行きたいんだけど?」

「「あ、どうぞどうぞ」」

 二人は右に寄って、女の人を通した。

「ヤッチャン、どうなってんの!?先回りして驚かすんじゃなかったの?」

「あれー?変だなー、近道したはずなのに…」

「しっかりしてよ、もーまったくー」

 森エンタルラジオ。昨年の競技会の優勝コンビ。常にハイテンション。レイン達とは深い関係ではないため、相手にされない事もしばしば…。

 森ラジ…とりあえずがんばれ!