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第５話

「…はぁ!!?」

「そんなの何で小川さんが
休まなきゃいけないんだ!」

「…そうだよー…小川さん休んじゃダメだよ〜…」

うう…でも…運動できないのは事実だし…

成田さんたちに迷惑かけちゃ悪いよ…

「あ・あの…皆さんは出るんですよね？」

「俺は運動の大会にはゼッテーでねえよ。

俺昔、走ってる途中にコケて膝の皿わっていらい
俺、運動の大会のなはしが出ると
自然と体が拒否るんだよなあ…」

「僕も嫌いだ。僕は自作ドーピング剤で
ドーピングしすぎたら腹を壊してな。
それいらい運動の大会は大嫌いになったんだ。」

「ふ・二人ともそんな悲しい過去が!?

…ってことは仲良君も!?
でも、出るんですよね…？」

「えー…俺？俺はそんな
悲しい過去なんてないよー…　　　　ただねー…

俺…、運動の大会に出るとさ…
人格変わっちゃうんだよね…」

“運動会だってマラソン大会だって球技大会だって


俺が主役じゃボケェエエ!!!!!!”

「地獄絵図!!!!仲良怖ぇぇええええ!!!!!!」

「…こうなるから…自主的に謹慎中…」

「まあっ…僕たちは小川さんの手伝いならできるし」

「まあな！」

それは嬉しいけど…どうせなら一緒にやりたかったな



いつか…みんなと…

翌日、体育の時間———————————

「小川♪」

「わっな・成田さん！」

「あのさ、昨日のこと、忘れちゃいないよね…」

あ…

「もちろん、今日も練習でないんだろ？」

「え？で・でも、当日じゃ…」

「はぁ!?何いってんだよ!!!練習の時も
あんたがいると超ジャマなんだよ!!!
ってか、あたしらに迷惑かけるだけなんだよ!!!
それでもあんたはあたしらの練習ジャマする気!!!?」

成田さん…

「いいえ…

見学します…」

「そー来なくっちゃ♪」

…本当は…私だってみんなと一緒にやりたいよ…

私も…普通な人並みになりたいよ…

『メキョバキョスドッガーーーーーーーーン☆』

な…何…？い・今の音は…!!

「…小川さん…行こ…」

成田さんから…

「仲良君！でも…私…」

「いーよいーよ…今ボコっといたから…」

えぇ!!!?ってことはさっきの音は…!!!!?

「キャー!!!成田ちゃん大丈夫ー!?」

「小川になんかするとやばくなるってー!!!

ほっといた方がいいよーーー!!!」


————結局小川は体育を休まなかった————


はぁ…今日もまた一番最初に当たっちゃった…

「ボソ…小川…よくもさっきは…

フフフ♪
見てなさい…絶対体験させてあげるから…



　　　　　　　　　　　　地獄をね!!!!」