二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ルーンファクトリー 異種族との架け橋   ( No.173 )
日時: 2008/12/10 19:39
名前: リュウ (ID: QxOw9.Zd)

そのとき、どこからか別の声が叫んだ。

『ホーリー・バリア!』

ラグナの前に光の壁が現れ、間一髪で火球はラグナか

ら逸れた。二人が声がした方を向くと、そこには珍し

くかなり怒った表情のタバサが立っていた。

「タ、タバサ…。」

「卑怯ですよレオン!人間であるラグナ様に魔法を使うなんて…!」

「う、うるせえっ!そいつが心理戦仕掛けてきやがったから…」

「口で負けたから魔法を使ったというのですか!?何

ということを…取り返しのつかないことになっていたらどうするつもりです!」

「ふ、ふんっ!知るかそんなこと!」

「ラグナ様…お怪我はありませんか?」

「は、はい…ありがとうございます、タバサさん。助かりました…。」

「良かった…。レオン、人間に対して攻撃のために魔

法を使ってはいけない掟を忘れた訳ではないでしょう?」

「……」

「そんな掟があるんですか?」

「ええ…私たちエルフの魔法は人間にとっては強力過

ぎるのです…。ラグナ様が使っている魔導書のものと

は比べ物にならないくらいに…。」

「そんなにも…。」

「ふん、だからやわな人間にはタバサは任せられないって言ってるんだよ。」

「レオン、これ以上ラグナ様を悪く言うなら、私が相手になります。」

「え?ちょ…タバサさん…。」

「…フン、分かった。お前の魔力の強さは俺も知って

る。タバサといえども手は抜かねえぜ…。俺が目を覚まさしてやる!」

レオンは剣を構え、タバサは呪文を詠唱し始めた。

「ちょっと、二人とも止めてくださ____」

その時、グオオォォォーッという大きな咆哮が聞こえ

た。続いてあちこちの家から悲鳴が上がり、拡張マイ

クで大きくしたような声が聞こえてきた。

『緊急事態発生!里の北部に巨大モンスター出現!速

やかに避難せよ!自警団は直ちに里の北部に向かい、

モンスターを迎撃せよ!』