二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ルーンファクトリー 異種族との架け橋 ( No.175 )
- 日時: 2008/12/11 20:29
- 名前: リュウ (ID: QxOw9.Zd)
「巨大モンスターだと!?…ちっ、ひとまず勝負は預けたぜ!」
そう言ってレオンは里の北部の方に走って行った。
「私たちも行きましょう!ラグナ様!」
「タバサさんは危ないから避難してください!」
「いいえ、私も行きます。私だけ安全な所で待っているより、ラグナ様の傍にいたいのです。」
ラグナはやはり連れて行きたくはなかったが、タバサ
の目には固い決意の光が宿っていた。
「…無茶しないでくださいね。ドッシ!行くよ!」
二人はドッシに乗り、レオンの後を追った。
巨大なドラゴンだった。身の丈20メートルはある。
雪のように白い鱗でおおわれ、巨大な両翼を広げて雄
叫びを上げていた。
「な、なんて巨大な…ギガント山で戦った奴とは比べ物にならない…。」
「こ、これはもしかすると…。」
ラグナとタバサがドラゴンに驚いている横で、レオン
はものすごい形相でドラゴンを睨んでいた。
「……つが……じを……した…。」
「ど、どうしたんですか?レオンさん…?」
「こいつが…こいつが親父を殺したモンスターだ!」
「え、ええぇぇ!?」
「やはり…突然変異でもないとここまで大きくはなり
ませんからね…。最近この辺りのモンスターが凶暴化
しているのも、やはりこのドラゴンが原因…。」
「そうなんですか?」
「ええ。普段おとなしいモンスターでも、凶暴なモン
スターが親玉として君臨すれば、それに影響されて、
その周りのモンスターも凶暴化してしまうんです。」
「ふん、いまさらそんなことはどうだっていい!ここであったが百年目だ!」
そう言うとレオンはドラゴンに挑みかかって行った。
「親父の仇だ!くらいやがれ!『インフェルノ・ブラスト!』」
巨大な火球が放たれ、ドラゴンに直撃した。ドラゴンは爆炎に包まれた。
「す、すごい!やった!」
「いいえ、まだです。」
その通りだった。火は見る見るうちに消え、ドラゴン
は痛くも痒くもないという様子だった。自警団のエル
フ達もさっきから魔法をぶつけているが、特に効いて
いる様子もない。
「ちっ…さすがにドラゴンなだけあって頑丈だな!だ
がこれならどうだ!『スパーク・バレット!』」
今度は電撃が放たれ、ドラゴンに襲いかかった。電撃
でも鱗は貫けなかったが、電撃は体の至る所を駆け回
り、鱗の覆っていない部分___つまり目や口などの
部分にも達した。ドラゴンもこれには苦しみの声を上げた。
「うまい!レオンも腕を上げたようですね…。」
「へへっ、どうだ!もう一度くらいやがれ!『スパーク____
しかし次の瞬間、ドラゴン素早く尾を振るった。尾は
レオンに直撃し、レオンは仰向けに吹っ飛んだ。
「レ、レオンさん!!!」
「レオン!!!」
二人が同時に叫んだ時、レオンは薄れゆく意識の中で呟いた。
「お…親父……すまねえ…。」