二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ルーンファクトリー 異種族との架け橋 ( No.180 )
- 日時: 2008/12/12 21:14
- 名前: リュウ (ID: QxOw9.Zd)
急いで二人はレオンに駆け寄った。
「レオンさん!しっかりして下さい!」
「…大丈夫、命に別条はないようです。肋が何本かやられてますけど…。」
「くっ…これ以上エルフの人たちを傷つけさせはしない!」
そう言うと、ラグナもドラゴンに向かっていった。
「待ってラグナ様!いくらあなたでもあのドラゴンが相手では…」
タバサはそう言って引き留めようとしたが、止める間
もなくラグナはドラゴンに突撃していった。
「はあああああ!!」
勢いよくドラゴンに切りかかったが、さすがの天ノ村
雲ノ剣でも、ドラゴンの鱗には歯が立たなかった。
(くっ…突然変異で鱗まで強化されているのか!?)
そう思った瞬間、ドラゴンはラグナめがけて炎を吐き
だした。慌てて身をかわしながら、ラグナは考えを整理する。
(そういえばレオンさんは目や口を狙ったんだよな…よし、それなら…。)
「ドッシ!」
ラグナが呼ぶと、ドッシはすぐに駆けてきた。ラグナ
ドッシに飛び乗り、ドラゴンとは反対の方向に向かった。
「なんだあいつ!逃げる気か!?」
「仕方あるまい。あいつは人間だ。」
戦っているエルフたちは口々にそう言った。
(違う…。ラグナ様はこんな所で逃げ出すような人じゃない…。何かしようとしている…。)
そうこうしている間にも、ドラゴンはじりじりと里に
近づいてきていた。エルフたちは皆必死だったが、
徐々に戦線は押されつつあった。その時、誰かが叫んだ。
「おい、あそこの崖を見ろ!」
タバサは急いでそのエルフが指さす方角を見ると、ラ
グナが崖をドッシで駆け昇っていた。そしてその崖の
絶壁は、ドラゴンとあまり離れていない…。
「あ、あいつまさか…。」
そのまさかだった。ラグナはドッシとともに崖から飛んだ。
「ぜりゃああああぁぁぁぁ!!!」
そのままドラゴンの顔めがけて突っ込んでいく。
「目だ。あいつ目を狙う気だ!」
「な、なんて度胸のある奴なんだ…。」
(ラグナ様…!!)
タバサは祈るような気持で見守る。
しかし急にドラゴンは顔を埋め、翼を畳んだ。
「なっ…!これじゃ目が狙えない…。」
そんな生易しいことでは済まなかった。ラグナとドラ
ゴンの距離があと2メートル程に迫ったところで、ド
ラゴンは突然翼を広げた。
「がふっ!」
ラグナとドッシは翼にもろにぶつかり、広げた際の衝撃で弾き飛ばされた。
「ラ、ラグナ様ァァァーーーー!!」
タバサは必死に走った。ラグナの落下地点まで。もう
地面に激突するという所で、ようやくタバサは間に合った。
『フェザー・クッション!』
ラグナの下に何十もの羽のクッションが現れ、衝撃を
和らげた。だが、まだ終わっていなかった。ドラゴン
はこいつは危険だと判断したのか、腕を振るって追い
討ちをかけてきた。ドラゴンの鋭い爪が光る。
「ラグナ様危ない_____!!」