二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ルーンファクトリー 異種族との架け橋 第4幕開始! ( No.233 )
日時: 2009/01/05 13:23
名前: リュウ (ID: QxOw9.Zd)

「あたしミシェカ!よろしくね!」

比較的背の低い、幼い印象を受ける少女である。しか

し、その見た目にはどうしても釣り合わない巨大なハンマーを背負っている。

「カロークといいます。危ない所を救っていただき、感謝します。」

一方でこちらは丁寧で大人びた印象の少年だった。腰

に鞘がついている所を見ると、おそらく刀の使い手だろう。

「あ、よろしく…。とにかく、ここは危ないので早く出た方がいいですよ。」

「ラグナだってここ入ってるじゃん。」

カロークはまたミシェカの頭をスコーン!と殴った。

「この馬鹿!命の恩人に向かって失礼だろう!」

「いったーーい!もーぅ!殴ることないじゃないのさ!」

そうやって喧嘩を始めるミシェカとカローク。

「…また始まった…。飽きないわねえ、この二人…。」

「いつもこうなんですか?」

「ええ、いつも喧嘩ばっかりよ。その割には、いつも一緒にいるんだけどねえ…。」

「兄妹なんですか?あの二人?」

「いいえ、幼馴染よ。小さいころからずっとあんな感じ…。」

「へえ…。」

しばし二人の喧嘩を眺めていたラグナとコニファーだ

ったが、不意にコニファーが言った。

「さあ、ここでゆっくりもしてられないわね。カロー

ク、ミシェカ、あなたたちは洞窟を出てこの近くにあ

るカルディアの町で宿をとって待っていなさい。」

「え…コニファーさんはどうするんですか?」

「私はここに用があって来たの…。大丈夫、心配ない

わ。ここのモンスターなら私一人でも充分よ。」

「ええーー!?私も連れてってよー、コニファーおばさまー。」

「…やめろミシェカ。さっきので分かったろう。俺達が行っても足手まといになるだけだ。」

「うぅ…。わかったわよ…。」

「いい子ね。じゃあ、悪いけど…ラグナ君…だっけ?カルディアがどこか分かるかしら?」

「はい、僕が住んでる町です。」

「そう、それならちょうどいいわ。そこの二人をカルディアまで案内してくれない?」

「分かりました…。コニファーさん、気をつけて下さいね…。」

「フフ…分かってるわ、ありがとう…。」

そうしてコニファーは洞窟の奥へと消えていった。ラ

グナは残った二人の方に向き直った。

「じゃあ、僕らはカルディアに行きましょうか…。」