二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ルーンファクトリー 異種族との架け橋 第4幕連載中! ( No.253 )
日時: 2009/01/15 23:36
名前: リュウ (ID: QxOw9.Zd)

翌朝

ラグナはベッドから出てみると、外がやけに騒がしい

事に気づいた。カロークも寝袋から這い出してきた。

「あ、おはようございます、カロークさん。」

「ふわあ…おはようございます。…何か変に外が騒がしいですね…。」

「はい…あれ?そういえばミシェカさんはどうしたんですか?」

「え?あれ?あいつもう起きたのか…?って、まさか…!?」

カロークは慌ててドアを開けて外に出た。ラグナも後に続く。

「あははははは!待て待て〜〜!」

ミシェカはどうやったのか、バッファモーのドッシを

外に連れ出してきていた。それをハンマーを振り回し

ながら追いかけまわしていたのである。畑の上で…。

「わーー!ミシェカさんやめて!畑が滅茶苦茶になっちゃいますよ!」

「あーもう!この馬鹿ミシェカ!!」

たちまち四つ巴の大乱闘が始まった。飛び交う喚き

声。ハンマーの爆音。ドッシの体当たりが炸裂する音…。

「皆さん朝から楽しそうですねえ…。」

今しがた起きてきたタバサは、その様子を止めるでも

なく楽しそうに眺めているのであった…。


一時間後。ようやく事態に収拾がつき、ミシェカがカ

ロークに二十発程殴られたところで朝食を取ることになった。

「ラグナのモンスターって皆可愛い奴ばっかだね。…ちょっぴりおっかない奴もいたけど…。」

「全く…。朝早くに起きて何をしてるかと思えば…。」

「あ、あははは…。それで、今日は二人ともどうしますか?」

「あたし、この町探検してくる!」

「カローク様はどうしますか?」

「…また問題起こされても困るので、こいつと一緒に行きます…。」

「もー、なによ!あたしがしょっちゅう問題起こしてるみたいじゃない!」

「いや、実際起こしてるから…。」

またしても雲行きが怪しくなって来た所で、タバサは急に話題を変えた。

「そういえば、ヴィヴィアージュ邸に新しくお手伝いさんが来るのが今日だと言っていました。」

「そうなんですか?」

「ええ。お嬢様、その人とも上手くやれるといいんですけど…。」


その頃のヴィヴィアージュ邸

ビアンカが起きてフロアに出ると、ジャコリヌスとそ

の他に一人の青年が立っていた。

「おはようビアンカ。今日からこの家の執事をしてくれるスズ君だ。」

少しくすんだ金髪の、碧眼を持った青年だった。スズ

はビアンカの方を向くと、にっこりと笑った。

「今日からよろしくお願いします。ビアンカお嬢様。」

「…そう、よろしく。」

ビアンカはそう言うと、自分の部屋に逆戻りした。心

臓が変な揺れ方をしていた。

(あの笑顔…どことなくラグナに似てる…。)