二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ルーンファクトリー 異種族との架け橋 第4幕連載中! ( No.271 )
日時: 2009/01/29 00:16
名前: リュウ (ID: QxOw9.Zd)

そんな風に毎日過ごしているうちに、いつの間にかミ

シェカとカロークが来てから一週間が経過していた。

ラグナは一つ心配なことがあった。コニファーの事で

ある。彼女は大丈夫なのかと二人に聞くと、

「そうですね…。母上は一度洞窟に潜ると三四日出て来ないのはざらでしたし…。」

「大丈夫よ!コニファーおばさま強いから!今までい

ろんな洞窟入ってるけど、傷一つ負ったことないんだよ!」

…一応大丈夫そうではあるのだが、自身の目的の遂行

も含めて、ラグナは再びグリード洞窟に行くことにし

た。その旨をタバサに伝えると、タバサは心配そうな表情を見せた。

「また行くんですか?…心配です…。」

「大丈夫ですよ。ちゃんと無事に戻ってきますから。」

「私も…一緒に行っては駄目でしょうか?きっとお役にたちますから…。」

タバサは縋るように頼んだが、ラグナは首を横に振った。

「僕はタバサさんに無事でいて欲しいんです。…大丈夫、カルディアの町はきっと守って見せます…。」

「ラグナ様…お気をつけて…。」

別れのキスを交わし、ラグナは家を出た。

出た所で、ミシェカとカロークが待ち構えていた。

「グリード洞窟に行かれるんですか?」

「どうしてそれを…。」

「大体分かるよ。コニファーおばさまの事気にかけて

くれてるみたいだったし。でも、それ以外にも理由はあるみたいだけど…。」

「ええ…。実はここ最近、近辺でゼークス帝国が動いてるみたいなんです。」

「ゼークス帝国が…でも、何でわざわざカルディアのような田舎町に…?」

「さあ、それは分かりません…。でも、ダーナ洞窟には鋼の車まで持ち込んでいました。」

「は、鋼の車!?そ、それでその鋼の車はどうなったんです!?」

「あれは僕が壊しました。」

「ええ!?鋼の車壊したの!?すっごーい!」

「…でも、まだ終わっていないみたいなんです。グリ

ード洞窟にも何か持ち込んでいる可能性もあるので、
それを調べに行ってるんです。」

「なるほど……。ラグナさん、一つ頼みがあります。」

「え?なんですか?」

「僕も一緒にグリード洞窟にお供させて下さい。」

「あっずるーい!私も行くー!」

「え?…でも、危険ですし…。」

「決してラグナさんの足手まといにはなりません。だからお願いです。母上の事もありますし…。」

「大丈夫よラグナ!あたしこう見えても結構強いんだから!」

自信満々にそう言うミシェカと、真剣に頼み込んでい

るカロークを、ラグナは交互に見た。しばらく考えた

後、ラグナは二人に言った。

「…自分の身は自分で守ってくださいね。それと、何

が待っているか分からないことも、覚悟しておいて下さい。」

「ええ、大丈夫です。」

「分かってるわよ!さー、出発進行ーーっ!」

「こいつが空回りしないかどうかが一番心配なんですがね…。」

「あはは…。」

心強い(?)味方を得て、ラグナは再びグリード洞窟へと赴く…。