二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ルーンファクトリー 異種族との架け橋 ( No.78 )
- 日時: 2008/10/31 00:21
- 名前: リュウ (ID: QxOw9.Zd)
「なんだよ、やるっつーのか?兄ちゃん。」
「怪我しねーうちにそこどいたほうが身のためだぜ?」
「お前たちこそ痛い目に遭いたくなかったら国に帰
れ。無駄な争いはしたくない。」
「こ、この野郎・・。」
「なめんじゃねえっ!」
と、一人が抜刀してラグナに襲いかかった。ラグナは
一歩も動かず、ただ剣を一振りした。
キーン、と音がして、剣が真っ二つに折れた。いや、
切れたと言った方がいいだろう。あまりに滑らかな切り口だ。
「ば、馬鹿な・・・。」
「そ、その剣は・・・。」
ラグナが握っている剣、それは天をも切り裂く天ノ村雲ノ剣だった。
「ひっ・・・に、逃げろー!」
二人は慌てて馬に飛び乗ると、必死で馬を走らせて逃
げて行った。ラグナはふうと息をつき、そして唱えた。
「テレポート!」
・
・
・
「あの人・・・ラグナさんは、大丈夫なんですか?」
「大丈夫です。あの人は・・・とても強い人です。」
アレクとフィルは、ドッシに跨って街道を高速で駆け
抜けていた。ドッシは道を知っているかのように、迷
うことなく進んでいく。
「でも、兵士を二人相手に・・・。」
「ラグナさんはグレータデーモンを仕留めたこともあ
るんです。二人がかりでも、ラグナさんには敵わない
と思いますよ。」
気のせいだろうか。フィルがラグナのことを話す時、
どこか楽しそうでもあり、どこか苦しそうでもあった。」
十分後、牧場のような場所に着いた。二人が降りると、
ドッシは小屋が複数並んでいる所まで走って行った。
「まさかあの小屋の中でモンスターを・・・。」
「そうみたいですね。ツンドレが畑に水まきをしてる
のを何度か見ました。」
「ラグナさんって剣士なんですか?農家なんですか?」
「ラグナさんって、基本的に何でもできるんです。ラ
グナさんを見てると、この人は何でもできちゃうんだ
なあって感じるんです。」
「・・・・。」
フィルがラグナを褒めるのを聞くと、少しばかり不快
な気持ちになるのは気のせいだろうか。そんなことを
考えていると、牧場の傍に立っている家の前に、光の
穴が現れた。
「あ、ラグナさん、帰ってきたみたいですね。」