二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: モンスターハンター・バロル  39話更新 ( No.27 )
日時: 2010/02/15 18:14
名前: アビス (ID: 3CAtWHbZ)

2話
  初狩猟開始!!





ここは、雪山。極寒の地で寒さのせいで体力がどんどん消耗する地。このあたりはモンスターが少なく、、
餌を求めて、腹の空かした凶暴モンスターが時々この山にやってくるという。
新米ハンター・ソニックとその上官としてミルナはこの地に
ドスファンゴを狩るためにやってきた。

「なああんた、ミルナっていったっけ?」

「そうだけど、なに?ソニック」

地図を見ながらミルナがいう。

「あんたってなんで片手剣なのに弓矢もってんだ?」

ソニックがミルナの腰にかけてある筒を見る。
これは本来弓の武器を持つものが持つものだが、
ミルナはなぜか片手剣なのに持っている。

「ああ、それはね」

突然ミルナが剣を鞘ごと手に取る。そして鞘を引っ張った。

すると、

「おお!なんだそれ?」

ソニックが目を丸くする。そこには先ほどまで片手剣だった武器が弓のような形にかわったのだ。

「私の武器はこんな風に変形してね。弓にもなるようにしてあるの。名前は破弓・孤鋼刀(はきゅう・こがねとう)」

武器を元の片手剣に戻す。

「かっけー!」

ソニックの目がキラキラ光る。

「フフッ、ありがとう。あなたのは大剣のバスターブレイドだよね」

ソニックの背中に背負っているのを見ていう。

「ああ、まだこんなものしか扱えないけどな。けどいつか俺は
誰も見たことがない最強の刀を手に入れて最強のハンターになるんだ」

手を上げひと指し指を天に向ける。

「そうなるように、頑張ってこのクエストをクリアしましょ」

ミルナが笑顔でいう。

「おう!千里の道も一歩からだぜ!」

そして2人で雪山の中に入っていった。



「さっさみーー!」

洞窟の中でソニックの声が響く。

「雪山では寒さで体が動かなくなるの」

「そ、それぐらい先にいってくれよ」

声が震え、歯もガチガチいっている

「それぐらい、考えれば分かりそうだけど。はい」

そういって、赤い液体が入ったビンをソニックに渡す。

「こ、これは?」

始めてみる物に質問する。

「ホットドリンク。これを飲めばこの寒さの中でも普通に動けるよ」

「サ、サンキュー」

ソニックがホットドリンクを一気に飲み干す。すると

「お、おお!体がポカポカしてきたぞ」

「雪山では必需品だから覚えておいてね」

話している間に洞窟を抜けた。
と、そこに

「ん、あれがそうじゃねえか?」

「うん、あれが今回のターゲット、ドスファンゴ」

ソニックがその姿をよく見る。
大きさは自分よりはるかに大きく、体は硬そうな皮と毛で覆われている
顔の周りはわずかに白く、口には角にも似た大きく鋭い牙が2本生えている。

「あれが、そうか」

「あんまり狩り方についていうとその人本人らしさの狩猟がなくなっちゃうから
いわないけど、いい?1つだけ約束して。絶対に無理と無茶はしないこと。
これが私が教える狩りの指南」

ソニックの方をむいてミルナがいう。
ソニックはミルナのほうは見ずに

「了解!それを守ればいいんだな?」

「うん。じゃあいってきて私は弓で援護にはいるから。
いい、もう一回いうけど無理と無茶はしちゃだめだからね」

剣を弓の形に変えながらいう。

「わかってるよ。そんじゃあ、いくぜ!」



ドスファンゴの周りにはギアノスといわれる。鳥竜種が3匹いる。

「雑魚は私に任せて。あなたはメインに集中して」

後ろから声が聞こえる。
ドスファンゴは、すでにこちらに気づき突進の構えをしている。

—ヒュン、ヒュヒュンー
3本の矢がギアノスの頭に見事命中する。

「へ〜。やるじゃん」

一瞬、意識がドスファンゴから離れる。
その瞬間、

—プゴオオオォォ!—
ブルファンゴが構えていた状態から、突っ込んできた。

「ソニック!危ない!」

ミルナが叫ぶ!だが

「こんな、攻撃当たるかよ!」

そういい、なんなく横に避け、大剣で攻撃に入る。

「え?」

ミルナが驚愕する。
止まった敵に向かってソニックが横切りで体を攻撃する。
しかし、その攻撃は硬い毛で塞がれる。
続いてその後すぐに縦切りをするも、同じように塞がれる。
                     
なんも変わったところはない、ソニックが大剣を片手で使用している
こと以外。大剣は本来、両手もちの剣だ。とういうか両手でなければ
持つことができない武器だ。
しかしソニックは、それを片手で軽々振っている。

「考えるのは後にしなきゃ」

2本の矢を持ち、放つ。
ブルファンゴはちょうど、ソニックの方に向いていたため。後ろ足に刺さる。

—プゴオ!—
体勢を崩す。そのすかさずソニックが頭目掛けて振り下ろす。
これは流石に聞いたのか、一声上げると逃げ出してしまった。

「チェッ!逃げられちまったか」

ソニックが残念そうに刀をしまう。

「ソニック、あなた一体何者?」

「はあ!?なにいってんだ?」

ミルナの突然の質問に逆に聞き返してしまう。

「だって大剣を片手で振り回す人なんて始めてみたんだよ!
どんなに腕力があったって普通そんなことできないのに」

ミルナは熱くなっているのに、ソニックは頭を掻いている。
しばらく考えた後、

「ん〜、そんな風にいわれてもできちまってんだからどうしようもないだろ。
別におかしくても、悪いわけじゃないんだから」

「それは、そうだけど」

ミルナがまだ何かいいたそうな顔をしている。

「まあ、話は後にしようぜ。まだあいつ仕留めてないし」

ソニックがブルファンゴが逃げていったほうに指を指す。
ミルナは、そうだ!と言う顔で

「すっかり忘れてた。じゃあいこうか」