二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: モンスターハンター・バロル 39話更新 ( No.29 )
- 日時: 2010/02/15 18:17
- 名前: アビス (ID: 3CAtWHbZ)
4話
一人前への試練
砂漠。灼熱の大地がハンターの力を削ぎ、
一面の砂の大地がハンターの足を奪う。
ここは雨がほとんど降らない土地。だが、この土地で雨が
降るということは、このいったいでは、災いの前兆とされている。
なぜ、そういわれているかは、謎である。
「お、いた」
ソニックがいう。
「慎重に近づくよ」
「どうやってあいつを地面から出させるんだ?」
ソニックが砂に潜っている、モンスターを見ながらいう。
ミルナが少し得意そうに、手の平にある物を乗せる。
「これを使うの」
「どうやってこんなもので・・・」
ソニックが不思議そうに首を傾げる。
「まあ、見てなよ」
そういうとミルナは走り出し、そのモンスターの近くまでいくと
その手に持っていた物体を投げた。
—キン—
高い爆発音が鳴ったと思ったら、砂に潜っていたモンスターが
正体を現した。
「音爆弾っていうの。これ」
「でけー。こいつがドスガレオスかあ」
「そうだよ。でも、あんまぼさってしていると」
ミルナが言いかけた途端、ドスガレオスがソニックの方に
腹を地面につけ、体をくねらせながら、迫ってくる。
「うわあ!」
その動きのキモさに、慌てて回避する。
「今みたいになるから、気をつけてね」
ミルナが笑いながらいう。
「そういうのは先にいってくれるかな!?
ってうわ!また来た」
だが、先ほどのように大きくかわさず、最小限の動きでかわす。
「はあ!」
すかさず大剣で攻撃する。
攻撃されていることに気づいたのか、回転してソニックに尾で攻撃してくる。
それを、大剣でガードする。
「反対側、がらあき」
ミルナが片手剣で連続で攻撃する。
ドスガレオスはそのままの勢いでミルナに攻撃するが、すぐに
後ろに退きかわす。と、同時に瞬時に弓の形に変え、
後方射撃する。
「便利だな。ミルナの武器」
ソニックがそう呟く。
ドスガレオスがミルナに気がいっている間に、溜め切りを準備していたため、
すでに力は溜まりきっていた
「おら!頭がおるすだぜ!」
渾身の一撃を頭に叩き込む。すると、動きが少しの間止まった。
すかさず、ミルナがその足に連撃をいれる。
その攻撃に堪らなくなったのか、ドスガレオスの巨体が倒れる。
今がチャンスとばかりにソニックが頭を大剣で叩きつける。
ドスガレオスは一瞬悲鳴の様な声を上げて。動かなくなった。
〜ギルド〜
「お疲れ、ミルナ」
エルディがいう。
「はいこれ」
報告書をエルディに渡す。
「『大地を泳ぐモンスター』これで完了ね。
それにしてもすごいわね。たった一ヶ月でドスガレオス
狩れちゃうなんて」
エルディが嬉しそうにいう。
ミルナも同感のようで
「本当。ここまでできるとは思わなかった。ソニックって
ハンターとしての資質すごいあるよ。もう1人でも
充分やっていけると思うよ」
ミルナが驚くのも、無理はない。
この1ヶ月、失敗したクエストは一個もなく、どの狩りでも
ソニックは常に成長してきた。まだまだ危ないところもあるが、
それを補って余るほどの五感と運動神経でやってきた。
「これなら、もうあのクエスト受けさせてもいいんじゃない?」
エルディが突然言い出した。
「いいんじゃないって、なにを?」
ミルナが聞く。
「試練クエストよ。試練クエスト」
「あ〜。あれね。でもまだ早いんじゃない?」
「なにがはやいんだ?」
「!!」
「!!」
ミルナが後ろを振り向く。そこにはソニックの顔があった。
「驚かさないでよ、も〜」
ミルナがふてくされる。
「ハハ、悪い。でもそんな脅かすつもりは、なかったんだけどな」
ソニックはエルディの方に向き。
「で、何がはやいんだって?」
ソニックが聞く。
エルディはミルナの顔を見る。ミルナが
しょうがない、という感じで頷く。
「ええ。あなたは、この一ヶ月で充分ハンターとして成長したから、
試練クエストをやらせてもいいかなってはなしよ」
「試練クエスト?」
ソニックが首を傾げる。
「試練クエストっていっても特別なものじゃなくて。普通のクエスト
にいってもらうだけよ」
エルディはなるべく分かり易いように説明した。
「へ〜。で、なんのクエストを受ければいいんだ?」
「これよ」
そういって、1枚の紙のをテーブルに置く。
そこには、『大怪鳥!イャンクック』と書かれている
「これに1人でいって、見事倒してくるのが、試練クエストよ」