二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 真選組★波乱日記★ ( No.106 )
- 日時: 2010/05/22 21:40
- 名前: 月芽麻 (ID: HpE/sQXo)
第四十九訓【やり方】
「何で、俺が櫻と試合なんだよ!!」
「そんなの知らないでさぁ。」
屯所稽古場前、本日も朝から元気な声が屯所に響いた。
「ゆ、友里亜ちゃん!!沖田さんは何も悪いことしてないんですよ!!」
「…櫻が言うなら…。」
そう言って、友里亜は講義をやめる。
「でも…。どうして私たちが試合なんですか?」
「真選組って言ったら、斬り合いの世界だからじゃないかな?」
そう言って、山崎は櫻のプリントを見る。
「て、事は…真剣か!!真剣でやるのか!!」
友里亜は、少し焦っている。
「大丈夫だ。竹刀だからよ。」
不意に後ろから、アホ方の声が…。
「作者ぁあ!!誰がアホ方だ!!斬り殺すぞ!!」
カメラ目線に突っ込む、土方。
てか、カメラどこあんの?てか、作者に突っ込むなよ。
「アホ方さん、どうしたんでさぁ?」
「誰がアホ方だ。総悟がしっかり仕事してるか見てこいって言われたんだ。」
「しっかりやってますぜ?」
沖田は、呆れ顔で首を横に振る。
「土方さん。えっと…試験の事ですが…。」
櫻は、土方に声をかける。
「あぁ。試験はいたってシンプル…竹刀での戦いだ。役職は、各部隊隊長が試合のやり方…勝敗で決める。」
「あっそ。で、今すぐやんの?」
友里亜は、土方に対してさばさばと話を進める。
「あぁ。てか、俺お前の上司だって———。」
「櫻行こうぜ!!今日は、俺たちライバルだけど…まぁ、楽しんで試合やろうぜ。」
「あ——。友里亜ちゃん!すみません土方さん。その、試験のやり方…?教えていただきありがとうございました。」
櫻は、一礼すると稽古場の中へ入って行った。
「たく…。この勝負、櫻勝たねえかな。」
「?。どうしてでさぁ?土方さん。——あ、もしかして、櫻に惚れやしたんでぃ?」
「ちげぇ。あの馬鹿が、櫻より上の役職は出来ねえだろ。」
「…それを言ったら、終わりですよ。副長。」
三人は、フッと笑い、稽古場へと向かった。