二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 真選組★波乱日記★ ( No.134 )
- 日時: 2010/05/25 20:58
- 名前: 月芽麻 (ID: HpE/sQXo)
第五十一訓【試合決着】
「くそ———。」
振り下ろされる櫻の竹刀。
——ぱぁん!!
「!!。」
櫻の竹刀は、稽古場の床を弾いた。
そう、友里亜は間一髪、櫻の一撃をよけたのである。
「ふぅ。危なかったぁ。櫻の一撃なんか怖いよ。」
苦笑する友里亜は、竹刀を再びかまえた。
「まだまだこれから。行くぜ!!櫻。」
「うん。さ、こっからが真の本番だよ…?」
「ははっ。聞いてたら駄目だろ。なぁっ!!。」
———ぱぁんっぱぁんっ!!
二人の、竹刀は激しく撓った。
ぐっ———。
「持ちこたえやしたね。土方さん。」
「そうだな。スピード力はそれなりにあるみてぇだな。」
沖田と、土方は試合に見入る。
「山崎君。だんだん面白くなってきたね。」
「うん。ホント…どうなるんだろ。」
———ここで負けるわけにはいかねえ。
———俺は、櫻を守るって決めたんだ!!
———ここで負けたら、俺は櫻を守ることすらできねえんだ!!
———だっ。
そう、心で叫んだ瞬間友里亜は大きく踏み切った。
つるっ———。
しかし、友里亜はさっきすべったように、前のめりに滑った。
「あっ!?———くっ。」
「ほえ??ゆ、友里亜ちゃん!??。」
———ぱぁん。
カラカラ…。
「あ…。」
「え…?。」
「い、一本!!勝者…友里亜ちゃん。」
友里亜は、愕然とした。
足を滑らし前に倒れこんだとき櫻も打ち込もうとしていた。
しかし、こけた事により軌道がずれ竹刀が櫻にずれて当たったのである。
「友里亜ちゃん!!大丈夫…?怪我してない。」
「櫻…。ごめん…。」
「ん?何で、今の一撃すごかったよ!!」
はい?ぇ…櫻、さっきの攻撃と思って…?…た?
「お疲れでさぁ。二人とも。」
「凄い試合だったな。二回もコケやげって…。」
呆れ顔の土方。
「っだ、うるせーよ。アホ方!!」
「うんだよ!!たたっ斬るぞ!!」
「おい。トシ、結果発表するぞ〜!!二人も来い。」
こうして、試合は幕を閉じた。試合判定はいかに。