二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 真選組★波乱日記★ ( No.146 )
日時: 2010/05/27 21:45
名前: 月芽麻 (ID: HpE/sQXo)

第五十五訓【たまに人の靴間違って履いてっちゃう奴いるよね??】

櫻は遠くもなく近くもない大江戸スーパーへと足を運んだ。

————いや、運ぼうとした…。

が、ない。何が?いや、靴が。

「?。靴がありませんね。…誰か間違ってはいて行ってしまったのでしょうか?」

櫻は、玄関先で考え込む。

「ま、いいかな?部屋にある靴の予備持ってこようかな?」

櫻は、そう言って自分の部屋(土方さんの部屋)に、足を運んだ。

「おや、櫻君。何処か行くのですか?」

櫻に声をかけたのは、医療部隊隊長の姫月だった。

「はい。ちょっとお使いに。」

「そうか…。あ、それなら包帯を買ってきてほしいのだが。」

「包帯ですか?分かりました。」

そう言って、櫻は買い物リストに包帯を追加する。

「それじゃぁ…。」

そう言って姫月は、医療宿に戻って行った。

———ドタドタッ。

「まてぇぇぇぇェ!!総悟!!馬鹿補佐ァ!!」

ん?あれは…。土方さんの声でしょうか?

「櫻ァ!!どっか行くのかぁ??」

後ろから聞こえたのは友里亜の声だった。

「はい、ちょっとお使いに。」

「ホントでさぁ?じゃぁ、俺は風船ガムでお願いしやさぁ。」

「あ。はい、風船ガムですね!!えっと、友里亜ちゃんは?何か…いるかな?」

「おう。プリンが食いたい!。」

「プリンですね。分かりました。」

「何処だぁ!!出てこい、馬鹿コンビぃ!!」

廊下に響く土方さんの声。

「やばいですぜぇ。友里亜カイリやすぜぇ!!」

「じゃぁな!!櫻!」

そう言って、二人は走って逃げて行った。

「お、櫻!!」

「あ、土方さん。土方さんは、何か買っておかないといけない物有りますか?」

「は?…あぁ、お使いか。なら、マヨネーズよろしく。」

「はい。…で、どうかしたんですか?」

「いや、あの馬鹿コンビが仕事をしなくてだな。」

「そうなんですか…。あれ?それ、私の靴ですか?土方さん。」

「あぁ、紀新が間違ってはいてたみたいだ。すみませんだとよ。」

靴を櫻に渡し土方は辺りをきょろきょろする。

「紀新君でしたか。…これで、買い物に行けますね。」

「よかったな。じゃぁ、気いつけて行ってこいよ。」

土方は、櫻の髪をクシャット撫でて、馬鹿コンビを探しに行った。

「さ、買い物行かなきゃ。」

そう言って、本日二回目の試みである。

櫻は遠くもなく近くもない大江戸スーパーへと足を運んだ。