二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 真選組★波乱日記★ ( No.162 )
日時: 2010/05/29 15:13
名前: 月芽麻 (ID: HpE/sQXo)

第五十七訓【百円玉4枚ある!!と、思ったら一枚五十円玉ぁ!!】

「えっと?レジは…と。」

スーパーの中をきょろきょろする櫻。

レジを探しているみたいである。

「あ、あそこですね!!———あれ?何かあったみたいですね。」

レジを見つけた櫻は、レジの人お身に気付く。

「何があったのでしょうか?」

その頃——レジでは。

「なんだよぉ!まけろやぁ!くそ婆!!!。」

そこで騒ぎを起こしていたのは、銀髪の…フリーターだった。

「まてぇ!!俺、フリーターじゃないから!!」

はて?この馬鹿は、誰に叫んでるのでしょう?

「だから、お金足りないって言ってるだろうが!!」

「それだから、まけろって言ってんだ!!」

人込みをかき分け、櫻は銀時に声をかける。

「銀時さん?あの…どうかされたんですか?」

櫻は、言い争ってる二人に声をかける。

「あら、櫻ちゃん!!いい所に…この天パ馬鹿がプリン一個まけろっていうのよ?」

「櫻ちゃん!!このくそ婆、プリン一個まけてくれないんだけどぉ?」

あ、二人とも結構怒ってる…。

「あの…銀時さん。プリンは価格が決まっているので会社自体が許可を出さないとまける事が出来ないんです。」

正論を述べる、櫻。

「ほら、みなさい。さ、後五十円出しなさい。」

「くそォ…。」

急に黙り込む銀時。

「あ、銀時さん。五十円ないんですか?」

「…そうだよ。銀さん金欠だよ。」

苦笑する銀時。

「じゃぁ、叔母ちゃん、コレ五十円で足りますか?」

すかさず財布から、五十円を出す櫻。

「え?いいのよ?櫻ちゃんがコンナ奴のために払わなくても。」

「いいんですよ。あ、これも会計してもらっていいですか?」

そう言って、かごを出す櫻。

「たく、ホントいい子なんだから。三百円まけてあげるよ。」

叔母さんは、ほのかに笑い櫻の会計を始める。

「何で、俺の時まけないのに、櫻ちゃんのはまけるんだよ!?」

全力で突っ込む銀時。

「五月蠅いよ!!櫻ちゃんに助けてもらったんだから感謝しなさい。」

「大丈夫ですよ。あ、袋はあります。」

「ECOにも、貢献してるのね。はい、コレ。」

レシートを貰い、会計を済ませた櫻は銀時の方に歩み寄る。

「さっきはありがと。櫻ちゃん。」

「いえいえ。銀時さんのおかげで二百五十円儲けちゃいましたから。」

楽しげに笑う櫻。

「じゃぁ、お礼に銀さん、家まで送るよ。」

「本当ですか?ありがとうございます。」

そう言って、銀時は櫻の荷物を持ち櫻の家へと向かうことにした。