二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 真選組★波乱日記★ ( No.172 )
日時: 2010/05/30 16:16
名前: 月芽麻 (ID: HpE/sQXo)

第五十九訓【昔の友達は、皆性格変ってる】

「所で、杏奈。テメェ。何でここにいんだ?」

気を取り直し、銀時は杏奈に聞く。

「何でいるんだ…って、言われてもねぇ。うん。何でだろ?」

「いや、こっちが聞いてるんだけどぉ?」

このお二人さん、とても仲がいいですね。

そう思いながら目の前の光景を見る櫻。

「てか、銀時こそ…昼間っから女の子くどいてんの?」

「ほぇ?ち、違いますよ?」

杏奈に、顔をのぞきこまれパニ来る櫻。

「俺が、お金無かったから…出して貰ったんだ。」

平然と答える銀時。

「え?何、集り??こんなかわいい子に…?最低ぇ。」

冷たい目の杏奈。

「そ、そんなかわいいなんて…杏奈さんの方が可愛いですよ。」

「へ?可愛い?誰が??」

櫻の言葉に、ふざけた感じで返事する杏奈。

「と、とにかく。集りじゃなくて、お金五十円貸してもらたんだ。」

「あっそ。んじゃぁ、コレ。この金欠馬鹿の代わりに私が五十円返すね。はい。」

そう言って、櫻は杏奈から五十円を貰う。

「あ、ありがとうございます。」

「いいのいいの。この馬鹿が悪いんだし。」

そう言って、杏奈は銀時に冷たい目を向ける。

「銀さんが悪かったての。てか、お前どっか行くのか?こんな街中で見たの初めてだけどよ?」

「はぁ?今更ですか…さ、金欠天パ。万事屋行くよ?」

「え、ちょ…なんでぇえ!!あ、櫻ちゃんごめんコレ。」

銀時は、櫻に荷物を渡し杏奈に連れて行かれた。

「世界は、大きくて広いですね。」

櫻は、不思議な笑みを浮かべた。

「さ、私も帰りますか。」

そう言って、櫻も帰り道に足を向けた。

———その頃、銀さんは…。

「ちょっ。櫻ちゃんみたいに可愛く出来ないんですかコノヤロ—?」

「うん?顔が可愛いって、櫻ちゃんも言ってたからいいの。」

平然にこたえる杏奈。

「お前、性格変わったんじゃねえの?」

「え?そうかなぁ…気のせいだと思うよ?」

優しく笑う杏奈。

「…そうみたいだな。」

「あ、コレ。お土産、苺大福だけど。今日からよろしくって事で。」

「お、甘いもん!…え?今何て…。」

「あっ!!あそこだね?行こ!!銀時。」

そう言って、小柄な少女は走り出した。

「えぇぇぇえええ!!どう言う事だよぉぉぉおおお!!」