二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 真選組★波乱日記★ ( No.184 )
日時: 2010/06/02 21:49
名前: 月芽麻 (ID: HpE/sQXo)

第六十一訓【告白も度が過ぎたら犯罪です。】

それは、ある日の午後。

櫻は、馬鹿な隊長and補佐の代わりに市中をまわていた。

「どこも、異常はないみたいですね?」

町の中心、歌舞伎町で少女は辺りを見回す。

やはり、今日ものどかな日常である。

「歌舞伎町もよし…っと。」

そう言って、櫻は報告書にサインする。

「櫻ちゃん!!」

サインし終わった所で、聞きなれた声に振り向いた。

そこに居たのは、かわいらしいワンピースを着た杏奈だった。

「あっ、杏奈ちゃん。」

その姿に気づき、櫻の顔は明るくなった。

「櫻ちゃん!!あの、ちょっと良いかな?」

「?。はい、かまいませんよ?」

杏奈は、櫻に話しかける。

「ちょっと…私の友達のね…お姉さんがストーカー被害にあってるの…。」

「えっ?本当ですか?それなら今すぐ対処しなくてわ…。」

そう言って、考え込む櫻。

「それで…銀時から櫻ちゃんは真選組って聞いたから。」

もじもじしながら、杏奈は口を開く。

「あの…こんな事言うのもあれなんですが…。協力してくれませんか?」

「はい。いいですよ?」

杏奈の、もじもじした態度とは裏腹に櫻はあっさり了承した。

「市民の、安全を守る仕事ですし…それに、女の人が困ってるのなんて見過ごせませんから。」

「本当?良かったぁ。断られたらどうしようって思ってたけど…。」

杏奈は、少しためて言う。

「櫻ちゃん。良い人でよかったよ。」

「困った時はお互い様ですよ?」

櫻は、優しげに笑みを浮かべる。

「じゃぁ、今からちょっと良いかな?」

「はい。見回りも終わったので、時間は大丈夫です。」

「分かった。じゃぁ、行こっか。」

「はい。」

櫻は、杏奈の後を速足でついて行った。