二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 真選組★波乱日記★ ( No.188 )
日時: 2010/06/04 21:49
名前: 月芽麻 (ID: HpE/sQXo)

第六十三訓【粘りずよさって反対に言うとウザぃ!!】

「結婚を申し込まれたんですか…?」

冒頭からこんなセリフで始まるのはあれだけど、櫻は妙の方を見た。

「そうなのよ。」

溜息をつく妙。

「よかったじゃねぇか。嫁の貰い手があってよぉ。」

パフェのスプーンをくわえながら銀時が話す。

「えっと…帯刀をしてたって事だから、幕臣の方なんですかね…?」

杏奈は、ショートケーキを突きながら話す。

「玉の輿じゃねーか。本性バレナイうちに籍入れとけ籍!!」

「其れ、どういう意味?」

ガコンッ。

銀時は、お妙さんに押しつけられ机に突っ伏した。

「えっと…それで今も追いかけられているって…事ですか?」

「そうなのよ…。ホントどうしようかしら?」

さっきよりもさらに深いため息をする妙。

「…それは、一刻も早く解決しないといけませんね。」

櫻は、真剣な顔で話に耳を貸す。

「そうですよね…。ホント、櫻さんはあの、馬鹿たちより役に立ちます。」

呆れた顔の新八は、神楽と銀時を見る。

「いえ、そんなに役に立ちませんよっ。私だってまだまだだし。」

「そんな事ないよ?櫻ちゃんやさしいし。」

杏奈も笑って話しかける。

「あっ、櫻!!そんな所にいたのか?」

入口から聞こえたのは、屯所で馬鹿騒ぎを起こしているはずの友里亜の声だった。

「?。ゆ、友里亜ちゃん…それに、紀新君も。どうしたの…?」

突然席にやって来たのは、友里亜と紀新だった。

「いえ、副長に買い物を頼まれたのですが…。」

「あの、マヨヤロー。俺が好きなマヨネーズ買ってこいって言って来たんだよ。」

嫌そうな顔をする友里亜。

「それで。櫻ちゃんなら知ってるかなって思って。」

「そ、そうなんですか?で、でも…。」

櫻は、困った表情をしながら杏奈ちゃん達の方を見た。

「?。あっ、櫻ちゃんも仕事だよね?頑張ってきて。」

笑顔で答える杏奈。

「そうですか…?すみません、また協力できる事があれば何でも言って下さい。」

そう言って、櫻は席を立つ。

「仕事がんばってね?」

「いってらっしゃい。櫻ちゃん。」

「いってらっしゃいアル!!」

「おぅ、またな。」

「ありがとうございました。」

そう言って、櫻は杏奈、銀時、神楽、お妙、新八に軽く会釈をして、店を出た。

「櫻さん。あの人たちが新しいお友達ですか?」

「そうだよ?とってもいい人たちなんだ。」

「へぇ、てか。さっさと行こうぜ櫻。」

感心しつつも友里亜は、櫻を引っ張る。

「うん、さっ。行こっか。」

そう言って、三人はお店へと向かった。