二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 真選組〜波乱日記 ( No.21 )
日時: 2010/01/10 20:35
名前: 月芽麻 (ID: iEydDqYB)

第十八訓【看病は命がけ…?でもないか。】

「あの…。土方さん?」

「なんだ?なんかくいて—のか?」

部屋には二人っきりなったので少し御喋りを。

「別に、大丈夫ですよ?」

「倒れそうな奴にそんなこと言われてもな。」

うぅ…。自分の説得のなさに若干へこむ。

「まぁ。まずは、部屋に戻るぞ。」

「へ?あぁ…はい。」

すたすた。

「う〜。頭が痛い…。」

「?。本当に大丈夫なのか?何か、顔赤いぞ?」

顔が赤いって…熱でもあんのかな?

「さ、布団も引いたし寝ろとにかく。」

「はい…。うぅ頭が痛い…。」

しかし布団に入ったのはいいものの。

眠れません…何故!?誰か教えて!!

「あの、土方さん?」

「何だ?まさか…。眠れねーとか?」

「…あはは。」

「あはは。って…んじゃぁ。殴ったら寝るか?」

えー!殴ってそのまま永眠みたいな感じですか?

「ね。寝ます。お、お休みなさい。」

「おぉ…。」

若干、土方さんは楽しげに笑っていた。

なんか。私、いじられキャラになってきて…いや、ないよそれは絶対に!!

でも、目を閉じたらなんだか眠く…。

——————櫻!!

『父様?どうしたの?』

『櫻、お前だけでも逃げろ。』

『どういうことですか?』

ガンガン。

戸は今にも壊れそうだった。

『くそ…。櫻…スマン』

父様は、悲しげな表情で私の溝内を力いっぱい殴った

『・・・ま・。』

そして、次に目を覚ました時にはもうそこは、血の海だった。

『父様?母様?どうして…どうして!?』

————櫻!?櫻!!

「ン…。ひ、土方さん?」

「大丈夫か?すごく怯えてい…。」

目の回りが熱かった。

「櫻…泣いてんのか?」

「グス…グス…。」

私はなぜか、土方さんの胸の中で泣いていた。

「・・・・しかたねーな・・・・。」

そう言って、土方さんを優しく抱いてくれた。

「思っ気し泣け。このことはだれにも言わないからよ。」

そう言って私は、少しの間土方さんの胸の中で泣いた。