二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 真選組★波乱日記★ ( No.215 )
- 日時: 2010/06/26 20:22
- 名前: 月芽麻 (ID: .wPT1L2r)
第七十四訓【プレゼントって選ぶの大変】
「それにしても、櫻さんって五月生れだったんですね?」
「そやなぁ?退は何月生まれやおもとった?」
「僕的には、姉さんと同じ三月生れだと思うけど?」
街中を歩く、三人。
その会話は、前回の回同様誕生日の話であった。
「やっぱり?櫻ちゃんは三月生れやおもとったんやけどな?」
「でも、まぁ。誕生日と似合う季節とはまた別ですしね?」
「所で、姉さん。」
「何や?さっちゃん。」
「櫻ちゃんの欲しいもの何か聞いてるんですか?」
「あ…。」
「そう言えば…何も聞いてません。」
その場で足を止める、走&紀新。
「ま、なんとかなる…ハズ!!」
「そ、それで良いんですか!!」
「…たぶん大丈夫だよ?退君。」
説得力の欠片もなく紀新は言う。
「ホント…大丈夫なのか?」
そう一言つぶやいて、退はドウシヨウモナイ二人について行った。
———その頃。一足先に街に出ていた櫻は。
「流石に、何時も食べているマヨネーズをプレゼントとして贈るのも…。」
現在進行形で、スーパーのマヨネーズ売り場で悩んでいた。
「どうしましょうか?」
「どうかしたの?櫻ちゃん。」
不意に、聞きなれた声がした。
「杏奈ちゃん。どうしてここに?」
「えっ。此処スーパーだから?いや、そうじゃなくて。何か、悩んでるみたいやけど…。」
「ちょっとね?」
ふーん。と、少し考えると杏奈は。
「じゃぁ、ちょっとお茶でもどうかな?」
「お茶ですか?別にいいですよ?」
そう言って、櫻は杏奈と近くのお茶屋に向かった。
「プレゼントとか何か言ってたけど、誰かに何か贈り物でもするの?」
「ほぇ?あ…はい。誕生日のプレゼントです。」
「好きな人に?」
櫻は、手元にあった紅茶のカップを落としそうになった。
「ち、違うよ!!えっと、ホラ。上司さんに。」
「男の人何ちゃうの?櫻ちゃんのほっぺたにそうですって書いてるよ?」
「ほ、本当ですか!?うぅ…そうです。土方さんの誕生プレゼントです。」
頬を赤く染め白状する櫻。
よっぽど、恥ずかしかったのだろうか?杏奈はそうは思ったが言葉をつづけた。
「で、決まらず今に至るってことかな?」
「そうなんです。欲しい物も聞いてなかったので…。」
「その人の好きなものは?」
「マヨネーズと…喧嘩と…たばk…。」
「ちょっと、待って!!櫻ちゃんその人まさかのマヨラー?」
突っ込む所が有ってるのかは余り分かっていないが杏奈は全力で聞く。
「マヨラー?…いえ、ただ純粋にマヨネーズが好きなだけだと思いますよ?」
「そう言う人の事をマヨラーって言うんだよ?…まぁ、そんな事はおいといて…で、マヨネーズのコーナーにいたんだね?」
こくんと、タテに首を振る櫻。
「…でも、本当に何を贈ればいいのでしょうか?」
「じゃぁ、私もプレゼント選びに協力するよ?」
「本当ですか?ありがとうございます。」
櫻は満面の笑みで杏奈に向き直った。
「それじゃぁ、行こっか。」
そう言って、二人は街中に走って行った。