二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 真選組★波乱日記★ ( No.220 )
日時: 2010/06/30 20:59
名前: 月芽麻 (ID: .wPT1L2r)

第七十六訓 【誕生日パーティーってみんな帰った後って案外さみしい。】

何やかんやで、とうとう土方の誕生日が来てしまった今日この頃…。【ハァァ。

「ちょっ!!作者何、メッチャ流れ飛ばしてしかも溜息までついてんだよ!!」

ちっ、たくうるせぇな。ジミーのくせに…。

「うわ!最後は俺まで貶されたよ!おいっ。」

「山崎君どうしたの一人で叫んで?」

そこに、ひょっこり顔を出したのは紀新君であった。

「あ、紀新君。…いや、何でもないよ?」

「そうですか?あっ、そう言えば櫻さんと副長見かけましたか?」

「櫻ちゃんと副長?俺は知らないけど…どうかしたの?」

櫻と土方の居場所を問う紀新に山崎は曖昧な返答をする。

「いえ、本日の主役の二人が揃いも揃って見当たらない物で…。」

「あぁ。だから、間違ってパーティー会場にでも来られたら…って事?」

「はい。だから早くあの二人を見つけなければ…。」

深刻そうな顔をする紀新。

すると、そこには何時もより気合の入った動きを見せる走姉さんが通り掛かった。

「あ、姉さん!!」

「ん?なんや、さっちゃんかいな。どうしたんや?」

「走姉さん。櫻さんと副長見かけませんでしたか?」

この人なら…という顔で紀新は走姉に近ずく。

「二人やったら、パーティーの材料の買い出しやけど?」

「ちょっ??え、買い出し!?何で主役の二人が?」

「何か知らんねんけど、昨日マヨの詰め放題が…みたいなこといっとたやろ?」

「まさか、姉さん。」

「其れに行かせたんですか?」

そうすると、走は首を横に振った。

「うちが行かせたんやのぉて、櫻がマヨが無いです。って、言ったら副長が今日は詰め放題があるから行くぞ!!」

「って、事を言ったからいないって事ですか?」

「…まぁ、其れはそれで良いんでしょう。か?」

ぎこちない顔をする山崎と紀新。

「兎に角、当分帰ってこうへんからさっさと用意するで!!」

その言葉に、二人は頷きパーティーの準備に取り掛かった。

———その頃、マヨ方ご一行は。

「土方さん、これぐらいで一カ月もちますかね?」

「まぁ、持つだろ。こんぐらい買えばよ。」

そう言って、マヨネーズがぎっしり入った袋を持ちあげる土方。

「そうですね。コレで本日の買い物終了ですね。」

櫻は、笑いながら言う。

「…所で、櫻。お前明日何の日かわかってるのか?」

「?。明日ですか?…あっ。そう言えば明日はとても大切な日ですね。」

何だ?櫻。自分の誕生日忘れていやがったのか?

「すっかり忘れていました。…あれ?何で土方さんが知っているんですか?」

「あ、いや。特に何もねえが…。」

「?。そうですか?」

そう言うと、櫻はまたにこやかに笑う。

「…、ちょっとぐらい。お茶でも飲んでいくか?」

「え?…いいんですか?」

「おぉ。」

「…それじゃぁ、喜んで。」

そう言って、二人は近くの茶屋により平穏なお茶を楽しんだ。

日も沈みかかった頃、土方はやっと重い腰を上げた。

「もうそろそろ帰るか。」

「そうですね。今日は楽しかったです。」

今日何度めだろう?少女はまた明るい笑顔を見せる。

「皆さんも待っていることですし、急いで帰りましょう!!」

「わかったよ。」

そう言って、二人は茶屋の暖簾をくぐり長い帰宅路へと付くのであった。