二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 真選組★波乱日記★ ( No.223 )
日時: 2010/07/04 16:07
名前: 月芽麻 (ID: yjY9NVuD)

第七十七訓 【人の誕生日間違えるなんて糞くれぇ】

日も沈みかかった頃、屯所内の大広間はいつも以上にドタバタしていた。

「走姉さん。飾りこんなので良いですか?」

「うん、そんなもんでええよ。」

現在進行形でパーティーの準備がなされていた。

「形は、完成したね姉さん。」

「そやな…後は、マヨネーズが帰ってくるのを待つでけ。」

「走姉さん?マヨネーズは帰ってきませんよ!!」

冷静に判断し紀新は突っ込みを入れる。

「マヨでも、マヨ方さんでもあんま変わりないやろ?」

「姉さん。大有りだと思うんだけど?」

そんな三人がのほほんと話をしていると…。

パンッ。

行き成り、大広間の襖が開いた。

「走君。お二人さんが帰って来たみたいだよ?」

「ひ、姫月さん?!…え、あ。帰って来たんですね。」

そう言うと、走は大広間にいる隊員に振り向き言った。

「さ、今日は一人に一回の誕生日パーティーや!!みんな盛大に盛り上がっていこな!!」

「OK。十分に盛り上がるよ、走姉さん!。」

「こっちは酒を存分に飲まして貰いまさぁ。」

若干、変な所だけ乗り気な友里亜と沖田。

「お酒はほどほどにね。じゃぁ、うちは二人呼んでくるわ。」

そう言って、走は櫻と土方を迎えに言った。

「よし其れじゃあ。皆クラッカーを持て。」

近藤さんはにこやかにクラッカーを配り始める。

「近藤さん、俺たちは大丈夫でさぁ。」

「クラッカーに似たような物はあるんで大丈夫です。」

薄くだが、黒オーラが滲み出ているお二人。

「?。なら良いが、櫻ちゃんもいるからもう一個ぐらいもっておいても良いだろ。」

「其れもそおでさぁ。」

「じゃぁ、一応。」

渋々、本物のクラッカーを持つ二人。

「後は、土方君と櫻君を待つだけですね。」

「姫月君。宙翔くんからの連絡は?」

「宙翔ですか?一応、もうそろそろ帰るそうですが、帰る日は決まってないそうです。」

「そうか、怪我はしていなければ良いんだがな。」

「宙翔に限って、其れは大丈夫ですよ。近藤さん。」

宙翔と、言う人の名前が出てくる二人の会話は少し軽めの話みたいである。

「!。近藤さん、来たみたいですよ?お二方。」

「本当だな、よし。ならす準備だ。」

がらっ。

「近藤さん、今帰————。」

「どうしました?土方さ————。」

急に立ち止り言葉をなくす土方と、後ろから顔をのぞかせる櫻。

「お誕生日おめでとう!!トシ、櫻ちゃん!」

パーン、パパーン。

クラッカーの乾いた音が鳴る、大広間。

「はぁ?俺の誕生日の準備か?櫻のじゃなくて?」

「ほぇ?土方さんの誕生日パーティーですよね?何で私も?」

不思議そうに首をかしげる櫻。

「あれ、櫻さん。今日が誕生日なんじゃ…?」

「え?私の誕生日は3月9日ですよ…?」

ぴたっ。

全員の動きが一瞬にして止まった。

「…櫻さん、今何て?」

「えっと…私の誕生日は3月9日で、明日は母様と父様の結婚記念日なのですが…。」

「局長?これはどう言う事ですか?」

顔に、何やらやばい汗を流すゴリラ。

「いや、その…。ミス★しちゃった。えへ。」

「何がえへですかぁぁあ!!」

我慢の限界がこえた紀新は、局長に向けてクナイを投げる。

「たんま!!紀新君たんま!!」

そう言って、ゴリラは大広間から去った。

「…兎に角、土方の誕生日だし料理も冷めちゃわないうちに食べよっか?」

走姉さんは苦笑いをしながら言う。

「其れもそうですね…。」

「マヨもある事だ。」

「それじゃぁ、召し上がれ♪。」

そう言って、楽しい誕生日会が始まったのであった。