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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 真選組★波乱日記★ ( No.275 )
- 日時: 2010/07/24 16:19
- 名前: 月芽麻 (ID: SpLhUj83)
第八十四訓【内面と外見がかっこいい奴ってある意味希少価値】
台所に、やって来た不思議な感じの男の人。
その男は、屯所で【鬼の副長】と呼ばれている土方をトシやんと呼びなおかつ、コロコロと笑っている。
「初めまして櫻ちゃん。えっと…その様子だと僕の事は知らないみたい…だね?」
不意に、櫻の方に再び向き直り男は口を開いた。
「は、はい。…すみません。」
「櫻ちゃんは謝らなくて良いよ。寧ろ、副長が僕の事櫻ちゃんに言ってくれて無かったのが傷付くんだけどぉ。」
恨めしそうに、土方の方を見直す。
「本人から言った方が良いだろ…。」
ムスッ、っとしながら新しい煙草に火をつける土方。
「実はコロッと忘れてたんじゃないんでさぁ?」
「てか、そいつ何者だ?マヨ方。」
癖のある喋り、所狭しと言葉に並べられている暴言。
こんな特徴的な話し方は、皆さんもお察しの通り話が屯所のいろんな意味でのトラブルⅡトップである沖田と友里亜であった。
「なっ、忘れてるわけねぇだろ!!てか、マヨ方じゃねぇって言ってんだろ!!」
「ホントですかぃ?」
疑いの眼差しを向ける沖田。
「まぁまぁ。総君もそうセカセカしないで。」
その光景を、懐かしい物を見るように笑っている男。
「てか、本当にこいつ誰だ?」
鋭い目つきで、男を睨む友里亜。
「そんな目で見ないでくれるかな?えっと…君は、たしか…眞木ちゃんかな?」
未だに、コロコロと笑うその人は友里亜の前で大きく一礼し透きとおる様な声で名前を言った。
「初めまして、眞木ちゃん、櫻ちゃん。僕は航空部隊隊長、要宙翔です。」
満月が出る今日、屯所にやって来たのは空と同じ色をした眼の持ち主…宙翔隊長でした。
月が満ちるまで後———— 十七時間。
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