二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 真選組〜波乱日記 ( No.3 )
日時: 2010/01/10 20:16
名前: 月芽麻 (ID: iEydDqYB)

第二訓【居場所】

ガタッ。

?。何処かでもの音がする。

私を迎えに来たのだろうか?

「んっ————。」

「土方さん。目が覚めましたぜぇ?」

そこに居たのは、蜂蜜色の髪の少年だった。

「こ、ここは?」

見たところ、私が飛び降りたところではない。

「おぉ・・・。目が覚めたか。」

私に話しかけてきたのは、大人っぽい人だった。

「えっと、ここは?貴方達は?」

「・・・ここは、真選組本部だ。」

「真選組・・・ですか?」

真選組。町の人たち曰く【幕府の狗】

どうしてこの人たちが、私の目の前に?

ガラッ。

「近藤さん。目が覚めたぞ?」

「そうか。やっと目が覚めたか。」

えっと。私はどうしてここに居るんだろ?

「君。名前は?」

不意に、近藤さんとゆう人が私に話しかけてきた。

「霧ヶ乃…。霧ヶ乃 櫻です。」

「櫻ちゃん。君、総悟の上に落ちたの覚えてる?」

総悟?…あの蜂蜜色の髪の子かな?

「いえ…。記憶にないのですが。」

「そうか。じゃあ、君はどうしてあんなところに?」

「え?」

「あそこの、小高い丘に、君はいたんだろう?」

小高い丘?え?あれ崖じゃなかったの?

「…。死のうとしてたんです。」

「「「えっ?」」」

「どうして。そんなことを?」

「私には、帰るところがないんです。」

「それだけの理由だけかぃ?」

「総悟。やめろ。そいつちょっと訳ありみたいだな」

ガラッ。

「土方さん。これ・・・。」

「ん?あぁ。近藤さんこれ。」

パサ。

それは、5,6枚ほどの紙だった。

「君、帰る場所がないのって。親がいないからか?」

「・・・・・っ!。…はい。」

「それで、自殺か。」

「…なぁ。櫻ちゃん。」

「は、はい!??」

急に、近藤さんは真剣になった。

「真選組に、入らないか?君の居場所として」

「こ、近藤さん!?マジかよ?」

「正気ですぜぃ??」

「へぇ?」

「ここは、男だけでむさ苦しいし。」

「自殺をさせないためですかぃ?」

…私の【居場所】?…

「見ず知らずの女がすんなりいいなんて…。」

「ここに居ていいんですか?だったら・・・。」

「決まりだ。今日から君は、真選組の一員だ。」

「・・・嘘だろ。」

「女の子ですぜぃ・・・・。」

母様。父様。私の居場所。見つけました。

だから。もう少し待っていてください。