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第二十七訓【姉さん登場！】

「や、山崎君…？」

私は、山崎君の方に顔をあげた。

「あ…。ごめん、櫻ちゃん。」

「えっと…。いいんですよ。ありがとう山崎君。」

私は、優しくしてくれた山崎君にお礼を言った。

「じゃぁ。もう、大丈夫？」

「はい。今度こそ、大丈夫ですよ！！」

私は、ガッツポーズをやってみた。

「はは。なら安心だよ。」

「あ。そう言えば、晩御飯まだできて…。」

がらッ。

「その事やったら気にしんでいいで。」

そこにやって来たのは、細みの女の人だった。

「山崎君…？に、似てる。」

「ん？何や、アンタ…そうか、あんたが櫻ちゃんか。」

急に名前を呼ばれびっくり。

いったいこの人は？

「ん。あぁ、自己紹介がまだやったね。」

「姉さん。何でここに？」

え？姉さん？この綺麗な人が…。

「看護頼まれとんねや。」

その人は、軽快に笑うとこっちを見てきた。

「うちの名前は、山崎走。退のお姉さんや。」