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第百六訓　【夏休みと言えば目玉は最終日の宿題】

「だから、肝試し…。」

「いや…何でだよ?」

宙翔は真面目顔で言い、土方は青ざめた顔で返事。

「だって、明日からお休みじゃん？だから——。」

「親睦を深めよぅってわけですかぃ?」

宙翔がそんな事を言っていると沖田が何時の間にかいた。

「そうなんだよ、紀新が仲を深めたいって言ってさ。」

「何でぃ。紀新が言いだしたんですかぃ。俺はてっきり土方さんだと思ってましたぜぃ。」

「誰が好き好んで肝試しなんかするか!!」

全力で嫌そうな顔をする土方さん。

「…え？駄目なのトシやん？幼い少年の頼みでも？」

「幼ねぇって総悟と一才しかちがわねぇだろ?」

うる目な宙翔に突っ込む土方。

「良いじゃないですかぃ。あれ？もしかして、トシやんお化けダメなんですかぃ?」

「誰がトシやんじゃ!!て、てかお化けなんて。こ、怖くねぇ。」

滝のような汗をかきながら土方は言う。

「じゃぁ、決定。お祭りの最後に行くって事で!!」

「そうですねぃ。今年こそは紀新に射撃で勝ってやりまさぁ。」

そう言って二人は土方を置いて出て行った。

「…。」

そして、汗をかきながら硬直していた。

因みに、この後姫月さんの元へと運ばれたのは言うまでもなく…。

あ、第一発見者は新米っ子の美紅ちゃんでした。

「…櫻。副長…らしき人が…。」

しっかし、発見した最初の発言がコレってね…。