二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 真選組★波乱日記★ ( No.598 )
日時: 2010/09/19 21:50
名前: 月芽麻 (ID: H5up09UV)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/view.html?385871

—其の壱— 【幸せは何時もすぐそばにある】

九月十九日、いつもの平凡な時が流れちゃってる某万事屋。

そんな中で、一人だけ妙に鼻歌を歌いながら掃除をしている少女が居た。

「ふんふふん。」

少女——柊 杏奈は何かうれしい事でもあったかのように掃除機をかけている。

「杏奈今日は何時になく機嫌がいいアル!!」

「何かあったんですか?杏奈さん。」

その光景を横目に見ながら、神楽と新八は言う。

「へ?あ、ちょっとね。今日は私にとって特別な日なんだ。」

満面の笑みで杏奈は言う。

「じゃぁ、あのカレンダーの丸は其れを意味してるアルか?」

神楽はカレンダーを指さし言う。

「カレンダーに丸って事は…もしかして杏奈さん。今日誕生日なんですか?」

「えへへ。そうなんだ。」

新八の問いに笑顔で答える杏奈。

「だったらケーキを買うアル!!ダメガネ買ってくるアル!!」

「誰がダメガネだァァ!!それ以前に…何で僕が買ってくるんですか?此処は、銀さんが…って、アレ?銀さんは?」

豪快な突っ込みを入れた後、新八は辺りを見回し銀時を探す。

「あ、銀時ならちょっとね。」

にこやかに杏奈は答える。

そんな事をやってると急にリビングの襖が勢い良く開きエプロンで三角巾な銀時が現れた。

「ぎゃぁぎゃぁやかましんだよ。中二の子供気取りですか?コノヤロー。」

「ぎ、銀ちゃん?」

「銀さん!?」

片手に、物凄くきれいに飾りつけたケーキを持ち銀時は頭をかく。

「ホラ。誕生日会すっぞ、新八フォーク。神楽皿。杏奈、ソファに座る!!」

てきぱきと指示する銀時。

「銀ちゃん、御コレ銀ちゃんが作ったアルか?」

テーブルに置かれたケーキをまじまじと見つめる神楽。

「そうだよ、銀さん特製バースディケーキだよ。」

三角巾をとりながら銀時は言う。

そんなこんなで、食べる準備が出来——。

「つぅ事で、ハッピーバースディ!!杏奈。」

「おめでとうアル!!」

「おめでとうございます。」

ふぅと、杏奈は優しく蝋燭を消すと銀時たちに向き直りこう言った。

「ありがとう、コレからもよろしくね。」

「おぅ。」

「らじゃぁアル!」

「はい。」

こうして、万事屋の九月十九日は杏奈の特別な日として幕を閉じた。