二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 真選組★波乱日記★ ( No.655 )
日時: 2010/10/22 20:52
名前: 月芽麻 (ID: H5up09UV)
参照: テストが終わり、文化祭!!何て言ってたら風邪で二日ダウンだぜ★

第百二十訓【お餅と僕とそれから銀髪 前編←】 

僕には、とっても仲のいい人たちが居たんだ。

あっ、それは今つるんでる【桜鈴部隊】の人達とは違うよ。

その人達は、今はそう話には流れたりしないけど【攘夷戦争】での僕の戦友なんだ。

そう言えば、星の綺麗な日に食べたあの餡餅美味しかったなぁ。

——なんて、会議中に考えてるって言ったら怒るんだよなぁ…あの人が。

「麗…初恋が、いつも以上にボーっとしてるけど大丈夫なの?」

「何時も以上とは困ったものですね…。副隊長の私の事も考えてほしいものです…ねっ!!」

ね、と力をこめて言った瞬間麗と言われるその人物は隊長——初恋の頭を分厚い本で叩いた。

「っぬわァァ!!え?何?何なの!?何か僕やらかした!?」

「やらかしたも何も、会議中にボーっとしてるあなたが悪いのでしょう?」

「そりゃそうだけど…。」

説明しよう、今さっき僕を鈍器らしからぬ物で打ったたいたのは麗。桜鈴部隊の副隊長で有る。

因みに、さっきの怒ったら怖い人はこの人だ。

「自覚があるなら働くように…まぁ、当分任務など無いためエンジョイしまくりな訳なのですが…。」

深いため息をつく麗は、僕もとい後ろでどんちゃんやっちゃってくれてる双子に目をやった。

「何だよぉ。別にいいじゃん、麗。」

「騒いでたのは、美涼だけ…僕はあまり騒いでない。」

「ほぅ。それなら良いのですが…。」

「…所で、撫子は?あれ以来、桜鈴部隊に配属になったばっかりだけど…。」

桜鈴部隊の、一応紅一点の由紀が口を開く。

「あぁ。撫子ならそこにいるよ。由紀の隣。」

其の由紀の問いに、真面目に答える初恋。

「あら、本当だ。…何時から居たの?撫子。」

撫子と呼ばれた少女は黒髪をかき上げこう呟く。

「…最初っから、いらしてましたのですが。由紀姉さん。」

少し悲しげな眼をする撫子に、由紀は少し焦り気味。

「じょ、冗談だよ。ご、ごめんね。」

「撫子ぉ!!かくれんぼするぞぉぉ!!」

「美涼、五月蠅いよ。」

小さな嵐とうりすぎる会議室。そして残された、御三方。

「麗。まだ会議続ける?」

「貴方は黙っていなさい。チビ。」

初恋が話しかけると、麗は冷たく言う。

「麗…今度の機会に、会議を開きましょ?その方がいいわ。」

「…其れもそうですね。はぁ。」

大きな溜息を二度ほどつくと、麗は由紀と一緒に会議室から出て行った。

…あ、って事は此処からは自由時間か…。

「特に何かしたいってわけじゃないけど…。そうだ、お餅を買いに行こう。」

かくして、始まってしまったお餅隊長の休日…はてさて、コレからどんな事が起こるのやら。