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第三十七訓【五月蠅いの】

「てめっ!さっさとその手を離しやがれ!!。」

屯所の廊下をやかましい声が響いた。

「うるせぇ!!たくっ、お前それでも女か!!」

「そんなもんテメェに、言われたくない!!てか、俺はねこじゃねぇ!!」

土方は、友里亜の首根っこをつかんだまま台所から歩いていた。

「たく。てかなんだよ?俺に用って。」

「…初に言っておく。櫻の前で家族の話何かすんじゃねぇ。」

「?。何でだ。あいつ、自分について…。」

「あいつには、親なんかいないんだ。心の傷を抉る様な事は止めろ。」

「なっ…。そうだったのか…。てか、そんな大事なことさっさと言えよ!?」

「お前が俺から逃げやがったんだろ?」

「だって俺、…お前嫌いだから。」

「間の使い方間違ってんだろ!?てか、お前酷!!。」

「あ、ここに何か用ぁんすか?」

土方の突っ込みなど無視して話を戻す友里亜。

「あ…?あぁ。近藤さんが話があるみたいだ。」

「話?俺なんか悪いことしたっけ…?」

「俺にいやって言うほどしただろ!?」

「兎に角入るぞ。…早く来い!!。」

「ちょっと、待って!!俺の方がお前より立場上!!」

ガラッ。

「おう来たか。」

そこにいたのは、沖田さんとゴ———ゴリラでした。

「近藤さん連れて来たぜ。うるさいの。」

「五月蠅いのって言うな!!…で、何か用があるのか?」