二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 真選組★波乱日記★ ( No.727 )
- 日時: 2010/12/14 20:00
- 名前: 月芽麻 (ID: 7YMMeDcM)
第百二十七訓【俺は、Sスティック星の王子である】
「土方死ねぇ。」
そんな気だるそうな声を合図に屯所の中庭で響く爆発音。
「総悟テメェェ!?何人に向かって、バズーカなんて打ちやがる!?」
間一髪、バズーカを避けた鬼の副長こと土方は怒る。
「土方さんが嫌いだからに決ってるじゃないでさぁ。」
あたかもそれが普通と言わんばかりにい沖田は言う。
「総悟テメェぜってぇ殺すっ!!」
流石に土方もこれにはキレる。
「土方さんはいっつも二言目は殺すで困りまさぁ。もう少し部下はいたわってくださぇ。」
「お前みたいな部下どういたわれってんだ!?」
御立腹な土方は、犬が吠えるように言う。
「——第二射用意。」
「はぁ?…っ!?」
沖田が急にうつむき反省したか?と思い土方は沖田に近づいたが耳元でかすかに聞こえたのは【第二射用意】であった。
そして、飛んで来たのは軽く人。貫通できんじゃないの?と言わんばかりのスピードのクナイであった。
「ぬわァァっ!?」
冷や汗をかきながら、土方は身の安全を守るべく屯所へと走って逃げた。
「ちっ、逃げやしたか。」
「残念だったなぁ。総悟、やっぱもう少し早めに打っとけばよかったんじゃねぇの?」
土方が逃げた方向を眺めている沖田にかけられた声は副長補佐——友里亜のものだった。
「其れもそうですねぃ。次こそはやってやりまさぁ。」
「次は、射撃部隊からなに物色すんだ?」
悪ガキツインズは、黒い笑みを浮かべながら次の作戦をねる。
「まぁ、うんな事は置いといて櫻が買って来てくれた俺のプリンでも食ってこよ。」
「…プリンですかぃ?」
友里亜が楽しげに台所方面に行く姿を沖田は黒笑しながら見つめた。
「あれ?友里亜ちゃんどないしたん?」
所変わって、台所では走姉さんが夕食の準備をしていた。
「ん?櫻が、買ってきたプリンを食べようって思ってな。」
笑顔で、友里亜は走にそう言うと鼻歌を歌いながら冷蔵庫を開けた。
しかし、いくら探してもお目当てのプリンは無い。
「えっと、友里亜ちゃんが探しとうプリンって…ペッチンプリンのことかいなぁ?」
走姉は友里亜に問う。
「え?あぁ、そうだけど…。」
友里亜は静かに冷蔵庫を閉め言う。
「…それやったら、ほんの三分前ぐらいに沖田君が食べていったような…。」
「…はぁ?」
走姉から其れを聞くと友里亜はダッシュで沖田の元へ向かった。
「総悟ォォ!?お前、俺のプリン食っただろ!?」
沖田の前に来るなり、友里亜はすごい剣幕で聞く。
「何の事でぃ?言いがかりはよしてくれぃ。」
そう言って、目をそむける沖田。
「…じゃぁ、誰が食ったんだよ!?」
「土方さんじゃないですかぃ?逃げるとき台所方面に逃げやしたし?」
そう言って、副長室の方を指さす沖田。
「あんの、マヨラー殺してやる。」
友里亜はそう言葉を残し、剣を抜き土方の部屋へと向かった。
「…これで、土方の野郎はいなくなりまさぁ。」
そう言って、プリンをポケットから出すと沖田は土方が居なくなるのを考えながら美味しく頂いたそうな。