二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 真選組★波乱日記★ ( No.86 )
日時: 2010/04/27 21:53
名前: 月芽麻 (ID: HpE/sQXo)

第四十三訓【稽古の嵐】

道場には、張りつめた空気が走った。

今、竹刀をかまえているのは友里亜。

それの相手をしているのは土方だった。

「俺的には、お前負けるよ?」

「そっくりそのままお前に返す。」

竹刀を構えている間も二人は口げんかをしていた。

「櫻の前で負けたら、お前立場なくね?」

「櫻は関係ないだろ。…おじけついたか?」

「うんなわけ…ねえ。っだろよ!!」

土方の竹刀の起動を読み友里亜はよけた。

「…少しはやるみていだな。こっからが———。」

「「本番だぁ!!」」

ぱんっ。

「わぁ…。二人とも凄いや…。剣が見えない…。」

ギシッ。

「あ。沖田さん、どうかしたんですか?」

板の間の木が軋み、櫻は誰か来たと、思い後ろを向いた。

「ケンカを見に来たんでさぁ。」

「ケ…ケンカって…。一応稽古ですよ。」

ぱんっ。

「…そうですかぃ。櫻はやらないんですかぃ?」

「今、二人がやってるから見てるんです。」

櫻は、笑いながら言った。

「そうですかぃ。じゃぁ、俺が相手してやりますぜぃ。」

沖田は、櫻に向かってそう言った。

「え?いいんですか?沖田さん。」

「櫻も、明日役職試験なんでェ?じゃぁ、良いじゃないですかぃ。」

そぉ言うと、沖田はすたすたと竹刀を持って、準備しに行った。

「あっ。待ってください、沖田さん!!」

その後を、櫻は速足でついて言った。