二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: モンハン Ep3 イヴァリス・ヴァスカビル ( No.19 )
日時: 2010/03/28 10:39
名前: 風 (ID: d8lWLfwU)
参照:  

コメントして下さった方々有難う御座います♪

アビス様へ
ですねぇvv
依頼内容が凄いのは何時もの事です(苦笑
私がこのクエストやったら泣くなとか思いながらクエスト作りしてます♪

天道様へ
ですねぇ♪
まぁ,メンフィスさんに掛かれば少し付き合っただけの人でも友達ですから(笑


MonsterHunter Ep3 イヴァリス・ヴァスカビル
第五話「イヴァリス Part3」
(ゼクト視点)

リオレイアの死骸の横で彼女の死骸を何の興味も無さそうに見つめている師匠が其処には有った。
私達は師匠の前へと集まり素材の剥ぎ取りを行った。
目ぼしい素材も無く無言で林の中へと入っていく。
今回のクエストの目玉のリオレウスが目の前には居た。


メンフィス「寝てるな」
ワルキューレ「......何でだ」

イヴァリス「此処には今,繁殖期の夫婦が二対定住しているらしい…
この狭い空間で動き回れば鉢合わせになって争いになることは往往にして有るだろ」
レッド「兎に角チャンスですね…」

何にせよ傷だらけで休眠を取っているのなら攻撃をしないてはない。
私達は皆一様に武器を取り本気でリオレウスの弱点部位である頭部を叩き付けた。
リオレウスは其れを位,目を覚ますが痛みで仰け反りヨロめいている。
この好機を逃すようなハンターは居ない。


リオレウス「ごガガガガガガが…」
ザッ…メンフィス「鎧落し…」バキィン

ドパァ…ワルキューレ「鱗をなめし取るようにして吹き飛ばして柔らかい部分に傷をつける!?」

メンフィスさんの技巧が輝く。リオレウスの体を覆う強靭な防壁である鱗が吹飛び肉が丸見えになる。
そこに私と師兄で攻撃を仕掛ける。私の攻撃で相手の血が爆ぜ,
師兄の突きがリオレウスの体を貫通する…呆気なくリオレウスは地に堕ちた。


ドザァ…リオレウス「ギュウゥ…」
イヴァリス「終わりか…何の感慨も無いな…」

ワルキューレ「……あっさり過ぎるぜ」



いとも容易く堕ちた空の王者に憐憫の目すら向けたくなるが…
戦いならば苦戦せず傷付かずに越した事は無い。是は運が良かったのだと私は思ったな。
無論,師匠も師兄もそうは考えていたが
矢張り空の王者とまで呼ばれた彼がこうも容易く倒れたのには少し悲観が有ったのだろう。

メンフィス「まだ,三体も居るんだぜ…さっさと次に行こうぜ」

バリバリ…イヴァリス「全くだ。感慨に耽ってても仕方ねぇ…所詮,モンスターと人なんだ」

メンフィスさんがまだ,先が有るのだから気を抜かず早く行動しようと促す。
すると師匠もその通りだと言って行動に出る。
モンスターと人と言ったのは何故だか未だに分らない。
私達は師匠達の後ろをついて歩いた。
途中,コンガやブルファンゴと言った鬱陶しいモンスターを倒しながら警戒を怠らず…
然し,数時間歩き回っても全く敵と出くわす気配が無く休憩をとることにした。

バサッ…メンフィス「今,俺たちが居るのがこの辺…雄火竜が良く目撃される地点だが…
俺たちが殺した奴との戦いで疲弊しているのか或いは気紛れな行動に出ているのか…」

レッド「兎に角,是だけ探して出ないとなるとターゲット変えたほうが良いんじゃ?」
イヴァリス「雌火竜の方は大概この時期は卵の番人やってて動かない。
リオレウスなら兎も角奴なら今のお前等でも普通に倒せるだろ…別行動を取るぞ」


2体を立て続けに倒せた時はこのクエストは案外容易く終了できると思っていたが…
その後,数時間歩き回り全く手応えが無い。いや,狩りをやってると良くある事だが参る物さ…
狩りは基本的に時間制限があってそのクエストの難易度や申請者の都合などによって決まる。
今回のクエストは難易度こそ2日〜3日は猶予を貰えるレベルだが…
此処に来るハンターギルド直属の観測局の依頼で急いでいるらしく15時間と言う設定がある。
既に時間は9時間以上経過している。
確実に同じ場所で屯している筈のレイアを倒しに行くのはセオリーと言えるだろう。

ザッ…イヴァリス「幸運を祈る」

そう,師匠が言うと同時に立ち上がり私達は分かれた。


ワルキューレ「然し…本当に半端ねぇなあの人達は」
レッド「無論だ…あの人達は人から化物となった…」

ワルキューレ「強さは化物かも知れないが心は化物じゃねぇだろ?」
レッド「当然だ…ハンターなら律する心を持つべきだ。
唯力を奮っている様じゃ理性有る人間じゃなく理性無き獣…化物とはまた違う」

ワルキューレ「はっ!人間の意志…悪意は何者より深いってか」
レッド「悪意と言うのが気に入らないがそんな所だ」

勿論,師兄が指した悪意と言うのは単純な人間の悪意じゃなくて…
人間の生延びるための智恵や必死さを刺してそれが悪意にすら見えると言っているのは分った。
だから余り腹は立たなかったが…心が化物じゃないというのには腹が立ったな。
アンタより遥かに俺のほうが長くあの人達と付き合ってるってのに!

ザッザッ…
ジジジジジッ…クイーンランゴスタ「ギギギギギ」


蜂の様な姿,そして巨体と羽音…ランゴスタの女王クイーンランゴスタの突然の攻撃だった。
背後を突かれて少々慌てたが冷静に対処できた事を覚えている。
あの時から大剣をまるで玩具のように奮っていた。

グワァッ…ワルキューレ『片手……それも突きだと!?』
レッド「スネークバイト…とでも言って置くか」ドッ

突きは剣での戦いで最も射程距離の長い技だ。
それは詰り通常,剣を振う衝撃を往なすためにクッションとして用いる肘を伸ばすからだ。
片手で放たなければ伸びの有る突きは放てない。
私はあの地点から片手で大剣を使えていたと言う事だな…
そして,片手の突きに回転を加えたこの攻撃を私はスネークバイトと名付けた。
今では余り使わない技だがな…

クイーンランゴスタは怒り羽を鳴らし部下のランゴスタたちを呼び寄せてきた。
ランゴスタ達は一斉に私達の周りに陣形を造り威嚇行為を行う。
ランゴスタの鈍く弱い攻撃など気にせず俺達は目の前のデカブツを見据える。
するとデカブツは緩々と後ろに下がりながら毒液を放ってきた。
私は其れをかわすが師兄が少し頬に毒液を食らう。

ピチャァ…ワルキューレ「ちぃ!いてぇ…」ジュワァ

毒と言うより酸に近く師匠の頬が焼けて膨らんだ。その痛みを感じている隙にランゴスタが動く。

バキィ…ワルキューレ「邪魔だぁ!」ドチャァ
脆いランゴスタは師兄の鉄拳一撃で砕け散った。

ダン…クイーンランゴスタ「!!」ゴシャァ…

鈍間なクイーンランゴスタなど大剣を纏っていても俺の健脚なら容易く追い付けた。
一撃でクイーンランゴスタを地面に叩き伏せ最後には大タル爆弾で吹き飛ばして倒した。


ワルキューレ「おいおい,大剣持って走るかよ……お前も大概化物だな」
レッド「俺がクイーンを殺している10分の間に
逃げるランゴスタ20体を倒してるアンタに言われたくない。」

ワルキューレ「くっ」
レッド「ふっ!」

ワルキューレ・レッド「ハハハハハハハハハハ」

余りにあっさり倒せた事。
自分達の実力が拮抗しているようである事…何だか嬉しくなって笑いあった。
俺は師兄が嫌いだったし師兄は俺が好きじゃ無かった。
今までイヴァリスさんと一緒に居たから余計にそうだったのかも知れない。

ワルキューレ「ところでお前…大剣を片手で扱うとかすげぇな!!」
レッド「どう致しまして…そう言うアンタもあの正確かつ速くて強力な太刀裁き…大したもんだ」

ワルキューレ「お前大剣二刀流とか出来んじゃね?」
レッド「考えた事無かったな…二刀流か,何か格好良いじゃないか♪」

へらへら笑いながらあの時言った師兄の言葉が
今の私の大剣二刀流の源泉になっているのは言うまでも無い事実だ。
私達は談笑し合いながら親睦を深めながら警戒を怠る事無く奴の巣穴へと向かう。
どうやらリオレウスには出くわさずにいけそうだ。
リオレイアが居を構える洞窟へと到着する。
この狭い場所での戦いは大型モンスターを相手にするには多少苦労するが…
リオレイアは何度も倒しているし恐怖は無かった。
しかし,何かが可笑しい。


レッド「静か過ぎないか?」
ワルキューレ「そうか……リオレイアってのは案外卵の番する時は静かに泰然自若……!?」


俺達の目の前にはリオレイアの死骸。それも圧倒的な力で蹂躙されたのが見て取れる。
飛竜の中では下位に属するリオレイアだがこんな一方的に倒せるモンスターは想像が付かない。
否,既にギルドに属さないフリーのハンターによって……討伐されていたのか......




             ———有り得ない!



                     師匠達だって此処までの傷は負わせれない___


レッド「こんな馬鹿な………」
ワルキューレ「俺達以外に居るな…何か途轍もねぇ化物が...此処に」


レッド「そうか___」
ワルキューレ「?」


レッド「そう言う事か…今回のクエストは古龍観測局からの依頼だった」

ワルキューレ「古龍か……だが,古龍にしたってこんな化物は………」




沈黙が流れた___



                                       END

NEXT⇒第六話「イヴァリス Part4.鬼神」へ

〜ちょっとじゃれ合い〜
ランゴスタ「あっさりやられちゃったね女王様」
クイーン「黙れ」
ランゴスタ「僕達もあっさりやられちゃったよ…」

クイーン「相手が強すぎたのよ」
リオレイアB(最初から死んでた)「私なんて出番も無かったわ」
リオレウスB(恐らくもう死んでる)「風(元;秋空)はレイアにトラウマがあって嫌いだそうだ」
クイーン「レウスにもトラウマが有るみたいだけど?」

風「僕ぁ,リオ夫婦が大嫌いです♪」