二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: モンハン Ep3 イヴァリス・ヴァスカビル ( No.22 )
日時: 2010/04/17 18:27
名前: 風 (ID: EbRIJM5s)

MonsterHunter Ep3 イヴァリス・ヴァスカビル
第六話「イヴァリス Part4.鬼神」

〜注意〜
今回の語り手なんですが…なんで他人の語り話なのに語り話の中の住人が語ってんだとか言う
突っ込みはなしで(汗

(イヴァリス・ヴァスカビル視点)

レッド達と離れて2時間程度が経過した。
あいつ等が行ってるルートからして恐らく既にレイアが卵を産んでいるエリアに到達しているだろう。
そんな事を考えながら俺は,ふぃとレイア達の孵化する山:通称子守山を見た。


ドンドンドン…イヴァリス「レイア如きならどうとでもなるか」
メンフィス「おい!前!!」ゴゴゴゴゴゴ


イヴァリス「っせぇな…たかが火炎ブレス三発だろうが」ブン


ドドドン…リオレウス「ギュエェェェェェェェェェェ!!?(馬鹿な!!?)」


俺は盟友メンフィスの声が腹立たしくて吐き捨てる様にそう言いながら神速で刃を奮った。
刃が空気と振動し強烈な龍風圧の様な強烈な爆風が発生する。
そう,それが俺の持つ…俺1人が持つ唯一の最強の双剣の能力:風圧発生だ。
極めた先には神速の腕の振りと合い待った究極の爆発イクスプロジアが有った。


俺のイクスプロジアはリオレウスにも恐ろしい物だったらしい。
当然だ。自分の十分の一程度の貧弱な存在にブレス全てを落とされ
更には一撃見えざる攻撃を受けたのだ。空の王者などと偉大そうな異名が有っても所詮は雑魚だ。

ザッ…イヴァリス「弱い…弱すぎるぞお前?」ビクゥ!!

ザザァ…リオレウス「グゴオオオオオオオオオオオオオ!!(来るなあぁぁぁぁぁぁぁぁ)」
イヴァリス「へたれが…」ダン…


リオレウスの奴は俺に幾度のブレスの果てにブレスなど通じないと悟った。
そして,俺の軽快なるステップにより空中からの爪も何度も交わされている。
詰り奴の攻撃手段は最後にして最大…その脚力を人間など遥かに凌駕するはずの脚力による…
絶対的質量と体重の突進…喰らえば人間など誰一人として骨までぐちゃぐちゃになるだろう。




                     アァ……喰らえばな!!!



ドッドッドッドッドッドッドッドッド…イヴァリス「何処を見ている?」ズバアァァァァァ!

リオレウス「ガアアアアアアアアアアアア…ガッグガアアアアアアアアアアアア!!!
(おのれ!!この様な小さな存在に!!!)」

メンフィス「一撃…かよ……首から腹…尾に至るまで一文字に!」ゴクリ
イヴァリス「メンフィス…この程度で驚くなよ?何もか…この世の何もかもが弱過ぎるんだ」ドン!


リオレウスの視界は人間より高い。
前屈みになり足と胴の隙間に入るようにして更に肉質の柔らかい部分にこの最強の剣を差し込む。
そうすれば勝負は一瞬…以下に生命力の高い化物でも一撃で真っ二つに出来る。
如何に化物といえど真っ二つになって生命を保てる筈も無い。
そうだ……唯の一撃で化物どもを殺す力と武器と技術を俺は人間にして手に入れてしまった。
それが寂しくて悲しくて……なまじモンスターの言葉が分ってしまうが故に…腹立たしい。
俺が餓鬼のころ抱いた神に対する様な気持ちが褪せて行く事が腹立たしい。


イヴァリス「どいつもコイツも俺を満足させられねぇのか」

そんな人外の者達の中でも幾つか階段を飛ばした存在に成ってしまった俺は
親友のメンフィスに何とも言えない目で見られていた。
そんな目で見るなよ…まるで俺が道化みたいじゃないか?
本質は隠している___若い奴等には英雄の姿を見せているから……
こうなっちまうこの武器の魔力を抑えようとあの鞘をつけて何時も俺は戦っているだろう?

メンフィス「幾ら力が化物でも孤独じゃない」
イヴァリス「あっ?」
メンフィス「お前は圧倒的過ぎる力により孤立するのが嫌なだけだろう?
俺は死ぬまでお前を見放さないぜ…無論俺が死ぬまでだけどな……」

イヴァリス「好きにしろ___俺も好きにお前と一緒に居るさ」

アイツの言葉が妙に嬉しくて……俺が孤独に恐れをなしている事に気付いた。
だから,俺は盟友を突き放さない様に今言える一番優しい言葉を発した。


その時だった…突然,空が唸りを上げ落雷が数分の間に俺達の視界を支配したのは…
俺にはこの光景に覚えが有った。千年前よりこの地に伝わるといわれる存在___


太古の全てを造り全ての破壊を許された龍…創生龍グランギャラス。
一時期,古龍について興味が有り世界中の書物より調べた物だ。
その中で,最も埋れた部類で然し最も古く最も誇大に描かれていた事を覚えている。


メンフィス「何だ?嫌な予感だ…突然天候が……嵐…風?…クシャルダオラか?」

イヴァリス「馬鹿野郎,クシャルダオラ如きだったらビビる必要も無い」
メンフィス「何だか心当たりが?」

イヴァリス「創生龍……グランギャラス!」
メンフィス「!!?」

流石に俺の相棒のメンフィスの野郎は覚えが有ったのか眉根を動かす。
俺は其れを一瞥して弟子共がヤバイと思い立ち弟子共の居る方へと走り出す。
流石は相棒のメンフィスも直ぐに俺の意図に気付き走り出した。


草根を掻き分け散在する小型モンスターなど一瞬で切刻んでいく。
恐らく奴等が向かった先に着くまでどう急いでも1時間は掛かる。
歯を食い縛り唯俺は走った。


だが,運が良いのか悪いのかグランギャラスに遭遇したのは俺が先らしかった。


ザッ…イヴァリス『挿絵そっくりだ……神々しくも荒々しい……存在感』
ギロリ…メンフィス「気付かれたな…震えるほどの殺気だぜイヴァリス」



ドッ____



                      ズズズズズズズズ



グランギャラス「ゴガアアアアアアアアアアアア!!!」ドッ…


今まで体験してきたどの殺気よりもどの雄叫びよりも凄まじい物が其処には有った。
だが,俺は本当は楽しかった。こんな獲物がまだ居たのかと剣を握る手が震える。
普通なら逃げるが吉だ…逃げれる逃げれないは別としてな?
だが,俺は普通じゃねぇ……



ダン…メンフィス「バッ!!?戦い方も分らないのに突っ込んで…」


瞬間,俺の真上に静電気が発生して落雷が堕ちた。
俺は其れを位ながら平然と奴に走っていく。
奴は驚いた風情も無くそんな事は当然だとばかりに次の力を発した。
体全体が綺麗な光に包まれたと思うと奴の体から液体が零れ落ち地面に染み渡る。


ゾゾゾゾゾゾゾ…グランギャラス「先ずはコイツでお前の実力を測る」
メンフィス「どう言う事だ?俺にも聞き取れるぞ?」

イヴァリス「マジで喋ってるって事だな…って言うか,どう言う技だ。
妙な液体垂らしたと思ったら地面から…ディアブロスとババコンガが現れやがった」

色も姿形も声も全く同じまるで地面から突然出来たとは思えないババコンガ達だった。
どんな技なのかは全く分らないがスゲェと素直に思えたな。


〜数分後〜

ズバァ…イヴァリス「弱ぇ…こんな奴は相手じゃねぇんだよ……テメェで来い」ギロリ…
グランギャラス「大した物だ…最もこの程度私の相手をするには物足りぬ位だがな」

イヴァリス「本気なんて出してねぇよ!!」ゾッ…



                                   __グワアァァァ!!



瞬間,俺の怒りが頂点に達した。
この俺様相手に手抜いて前座を当ててくるだ?ふざけやがって!!!
俺の怒りが小型モンスター達に恐怖を感じさせる。
普段,古龍が其処に居ようがハンター達の邪魔をするランゴスタが気を失い地面に堕ちる。
メンフィスも苦しそうだ。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…グランギャラス「真素晴らしい」カッ



勝負は一瞬だった。
一撃の下に終った………
結果は俺の惨敗……奴は何の目的が有るのか早々に俺を倒した後にこの場を去ったらしい。



たった,一撃の俺と奴の激突で森には巨大なクレーターが出来てメンフィスも大怪我したらしい。
だが,奴は無傷で悠然と俺たちをまるで止めをさす価値なしと言うように去っていった。
ベッドの上,俺はこんな敗北感は初めてだった……



イヴァリス「畜生………………畜生」ドン!




                           チクショ——————————!!!



俺の怒りの雄叫びがその日,ディナーズオルディアを超えて街中に響いた。
英雄が負けた……街中の人々は長く絶望の海に落ちる。
俺の強さを知っているからこそ…


                                      ∞END∞


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