二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: モンハン Ep3 イヴァリス・ヴァスカビル ( No.7 )
- 日時: 2010/01/29 12:57
- 名前: 秋空 (ID: 86O5cclD)
ある双剣使いのハンター様へ
ガンランスは使わない主義です!!(使えないだけ…
後,太刀や大剣も苦手ですね…
ハンマー一辺倒でほとんど使っていないって事も有りまして(汗
Monster Hunter Ep3 イヴァリス・ヴァスカビル
第二話「此処は人間としての終着点」
(ワルキューレ視点)
マハラ「おい,何時まで寝ているんだヴァズ!?
狩りの時間だ…狩場に付くにはなるべく早いほうが良いんだろう」
頭の中にマハラの声が響いた。
ハンター仲間として6年…最も長く一緒に居た,餓鬼のころからの友の声…
幻聴なのは分っている。あいつは死んだんだ。
グラビモス亜種に突然襲われた日,俺は疲れと安心と後ろめたさに襲われていた。
その後人外の者達の戦いは続いて戦いの間俺は放心状態でグラビモスの体当たりを食らった。
人外の者達も誰も護れない状況だった。掠った程度だったが俺の体は吹飛び地面に叩きつけられた。
死ななかったのはそれほど吹飛ばなかったからだろう。
その衝撃で俺は気絶した。目を覚ますと俺はベッドの上に横たわっていた。
個室で中々に高級感のある石造り…シャンデリアや絨毯とここに住む者が金持ちだと教える。
ワルキューレ「マハラ…レル…レオ……畜生」
周りに知っている奴が1人も居ない。
全ての友を失った。
これから俺はまたハンターとして続けていけるだろうか?
仲間を失う恐怖と自分の無力さを知り俺は歩いていけるだろうか?
続けていけそうにない。でも俺には多分ハンターしかない。
葛藤が続く。
ガチャッ...
その静寂の空間に突然音が響く。ドアノブが周る音だ。
ザッ...レッド「やぁ,目が覚めたみたいだな」
ワルキューレ「誰だ………」
後に大成するレッドとの最初の出会いだった。
珍しくもない平凡な出会いだ。
その頃,レッドは幼さが強く残っていてまだ,誰の弟子でもなかった。
レッド「えっと,ゼクト…ゼクト・レッドニールって言います。宜しく」
ワルキューレ「俺の名前は聞かないのか?」
レッド「えっと,貴方の名前は?」
ワルキューレ「ワルキューレ・ヴァズノーレンだ…」
レッドの奴は俺の名前は予め知っていたから聞かなかったと後になって言ったな。
まぁ,あの時のあいつは捻くれてなくて純粋な感じだった。
初々しい口調の自己紹介とかよ…今からは想像できないぜ?
レッド「ところで貴方の友人の話しなんだけど…」
ワルキューレ「マハラ達か?昨日の今日だぜ?嫌がるとは思わないのか?」
俺は怒りそう言った。
そうするとレッドの奴からは意外な言葉が返ってきた。
それが昨日の話しでは無いと言うのだ。
どうやら俺は4日も眠り続けていたらしい。
その四日の間に何か有ったのかと俺は逡巡しながら聞いた。
レッド「あの…ないんです。見付からなかったんです。
貴方の仲間達の死体,1つも」
ワルキューレ「んな馬鹿なことがあるか!?
レオやマハラは兎も角レルは人外の連中と会った場所の近くに居たんだぞ!?」
俺の至極最もな問いにあいつは目を逸らした。
グラビモス亜種相手に集中している間,レルの死体(のはず)から目を全員が逸らしたのは
ほんの1分半程度,その間に居なくなっていたと言うのd。
モンスターに食べられたとも考え辛い状況だ。
そもそも1分半で人を食うなど相当の大型モンスターじゃなけりゃ無理なはずだ。
ワルキューレ「だったら何だったてんだ?レルがそこから歩いて消えたとでも言うのか!?」
俺はレルが生きている可能性が有ると嬉しく思った。
だが,同時に生きているなら何故俺の前に姿を現さないんだとも思った。
レッド「レルさんって人はどんな状態だったんですか?」
俺はレッドの質問に細かく答えた。
その状況損傷を吟味してレッドは冷静に言った。
レッド「かりに生きてたとしても立って歩く事は難しいでしょうね…」
ワルキューレ「そうだよな」
俺も同意見だった。
レルは唯でさえ細身の女だ。
普通なら生きている可能性もない。
だったら何故,幾ら考えても今まで答えは出ない。
レッド「ところで貴方はこれからどうする積りですか?」
ワルキューレ「行く当てもねぇし…しばらくここに居るか」
レッド「そうですか。でもここは人間としての力を超えたような怪物ばかりの場所ですよ?」
ワルキューレ「ここは人間としての終着点ってか?」
俺はあの日見た怪物染みた人外の者達の戦いを思い出し嘆息混じりに言った。
だが,俺だって人間としては外れていて恐怖されているんだって事は考えていた。
あの人たち程じゃねぇにしても化物だ何だと普通の連中からは見られていたし…
そうだな。そんな俺を人間として支えてくれるあいつ等に本気で感謝していたんだ。
だが,何時までも悩んで萎れてもいられねぇから…俺は決めた。
魔窟に足を踏み入れる事を。
レッド「そんな所ですね」
ワルキューレ「面白ぇじゃねぇか!!俺にピッタリだぜ!!」
俺は,恐怖や不安を吹っ飛ばす様に大声を上げた。
そしてベッドから飛び起きて外に出た。外に出た瞬間に俺を助けた巨漢の男が現れた。
ギアガス「何日も起きないから心配していたが元気そうだな」
ワルキューレ「さっきの聞いてたのか?」
ギアガス「あぁ...若さとは良い物だなと思ってな」
ワルキューレ「人外の者達ってのは12人居て序列順なんだろう?」
ギアガス「あぁ」
ワルキューレ「すぐに抜かしてやるぜ!」
ギアガス「その意気だ」
あの時,ギアガスさはにやりと笑って言った。
当時俺はギアガスさんが二番目の実力者だなんて知らなかったからな。
世間知らずな事も言えた。
今でもあの時のギアガスさんには正直敵わねぇだろうなぁ……
今思えば確かに若さゆえの無知だぜ。
END
NEXT⇒第三話「イヴァリス Part1」へ
〜ちょっとじゃれ合い〜
イヴァリス「Epの題名が俺の名前なのに何で全然俺が出てこないんだ!?」
ワルキューレ「次回から一杯出ますってイヴァリスさん!!」
イヴァリス「今回なんてお前とレッドしかでてねぇし」
ワルキューレ「すみません!」
イヴァリス「怒ってないし……」
ワルキューレ「拗ねてんじゃねぇよおっさんが!!
イヴァリス「いまや三十路のてめぇが言うな!!」
ワルキューレ「あんたなんて俺が十七の頃から三十路だろうが!!」
イヴァリス「この野郎!!」
ワルキューレ「やんのか!!」
バキィ…イヴァリス「ぐぎゃぁ!」
ワルキューレ「へぶぅ!!」
レッド「まぁまぁ,茶番はこれ位にして♪」