二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケスペ第1章】 題名未定 【も う い や だ】 ( No.21 )
日時: 2010/01/10 23:49
名前: むつき ◆LW1MLyeKg. (ID: 8Sk6sKy2)
参照: ホワイト視点

11.脱出

「ん……?」

痛い……全身がとても痛い……。
ここは……ああそうか、オツキミ山の洞くつ内か……。
……たしか、レッドがロケット団と戦って……注射みたいなのを射してサイホーンがサイドンに進化して……。
つのドリルだっけ……? それで私とカスミが飛ばされて……今まで気絶してたのか。

カスミは……未だ気絶している……。
——レッド!? レッドは大丈夫なの!?

「ホワイト!!」

レッドがすぐ私の所に駆け込む。

「レッド……ロケット団は?」
「あ、ああ……岩でなんとか道を塞いだからあいつらはきっと来ない」
「そっか……」

私は少しほっとした。一歩間違えたら死ぬんじゃない……のかな?
……ロケット団。何をしたいんだろう?
人の命をなくすほど、する目的でもあるのかな?

「——!! カスミ!!」

レッドは倒れているカスミに気づき、すぐ駆け込む。
カスミさんは息はあったが、気絶している。
……私も今まで気絶したので、どうなっているかは分からないが。

「……無理に起こしてもアレだな。……おいしょっ! ……お、重……」
「レッド……女の子に重いって言葉を使っちゃダメ!!」

レッドはカスミさんをおんぶする。体制は変だけど……。
……レッドはカッコイイのにこんな性格なせいか、女の子にモテない理由がわかってしまう気がする……。
私は別だけどねっ。

「……うーん。ここは……どこ? ……ちょっと! なんで泥だらけなわけ!!」
「あ、カスミ、目が覚め……」
「イヤ! どこさわってんのよ、スケベ!!」

カスミはレッドを殴り飛ばす。助けているのになぁ……と思いつつ、その光景を見るのが楽しいせいか、見て楽しんでいた。

「ちえ! オレの活躍をみせたかったぜ。こうやって敵をくいとめてだな……」

レッドは腕を振り上げながら私とカスミに話していた。
まぁあの場にはいたけど、その状況を見ていないからどうなのか……。

「それにしても……おしかったね月の石……」
「そういえば……」

私もカスミの言葉を聞いてハッと思いだした。
そういえばロケット団は月の石を……狙っていたんだっけ。

まぁ今更思いだしても意味ないか……と思っていると、レッドがへっへっへー」とニヤニヤ笑いながら手を出した。するとそこには……月の石があった。

「月の石!」
「洞くつが崩れた時、偶然見つけちゃったもんね〜!」
「さすがレッド……すごい!」

私はレッドを褒めると、レッドは少し顔を赤くさせた。
そして私たちはオツキミ山を後にし、カスミが住んでいる、〝ハナダシティ〟へと向かった。

「……アレがホワイト……なかなか可愛い子じゃないの」
「どう思う?」
「……面白い展開を広げてくれそうねぇ…」


水の町ハナダシティ————。
私とレッドはカスミに案内された。その場所は……。

「豪邸!?」
「うわあっ! これ全部キミん家?」
「そうよ」

カスミは自分の家だから普通に見てるけど、私にはまぶしいくらい。
っていうか、お金持ちだったんだね……家(?)からメイドがカスミを出迎えたし……。
もちろんのこと、メイドたちは私とカスミとレッドが汚れていることを少しびっくりしていた。

「紹介するわ、新しい友達の……こっちがホワイト、でこっちがレッドよ」
「よ、よろしくお願いします」

私はこんな家(?)に招待されていいのか少し不安だったため、思わず敬語とお辞儀を使ってしまった。っていうか、これが礼儀なんだけど……レッドは馴れ馴れしいし……。

とりあえず……私たちはカスミの家(?)に招待してもらったのだった。