二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: REBORN×D灰†:.:*白猫 改*:.:†白猫8匹UP☆ ( No.350 )
日時: 2010/05/12 17:52
名前: ちぃ ◆iZEte2cAQM (ID: kpG4msIT)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

白猫10匹 [この先立ち入り禁止]


紅「遅いな・・」


月「そうね・・何かあったとか・・」


彼女たちは走り続けていた


すると突然底から人影が浮かび上がった


ツ「か、魁!?」


アリス「葵は・・?」


紅「お前・・まさか・・」


魁「やですねぇ・・安心してください、ただパンドラの底に堕ちただけですよぉ」


そう言った瞬間紅は魁の胸倉をつかむ


紅「お前・・・葵をそのままにしたのか・・」


魁「ええ、何が悪いんですか?助けを求められなかったから助けなかっただけですし、僕は彼の死を心から望んでいますし、」


水「おにーたんを離して」


今度は紅に水が刃を向ける


ようやく頭が冷えたのか紅は手を話す


紅「で・・葵は・・」


魁「安心してくださいと言ったはずですよぉ?葵くんがパンドラの底に堕ちたくらいで死ぬとでも?そんなんで死んでるんだったら僕がとっくに殺してますよ?」


獄「奴はどうすんだ?底に堕ちた奴はどうやって戻ってくんだよ」


魁「自然に戻ってくるでしょうねぇ、、苦しい過去を辿って、この子につられて・・」


そう言って後ろから抱え出したのは「幼い葵」だった


月「え・・この子って・・」


紅「ッ・・葵ッ・・」


ツ「え!?これ葵くんなの!?」


骸「昔は随分と可愛らしかったんですn「ぱいなっぷる」


一瞬にして骸の表情は猟奇的な物に変わり


骸「殺します」


そうほほ笑んで言った


雲「昔からそのままなんだね性格は。」


その小さな葵は紅を見るとこう言った





「ひとごろし・・ひとごろしッ!!!!」





ツ「え・・?」


葵「ひとごろしっ・・皆・・皆お前が殺したんだッ!!!!」


小さい葵は今にも泣きそうな顔をして魁の腕から精一杯紅につかみかかるように腕を伸ばした


ツ「人殺しって・・」


ソッと紅の顔を見ると紅は俯いてしまっていて髪で表情は解らない


月「それって・・」


骸「これはこれは・・貴女は誰か殺したんですね・・?葵くんの大事な大事な誰かさんを」


そう言う骸は少し皮肉っぽい顔をして言う


ようやく紅は顔をあげ声を出した


「そうだ・・・私は葵の大事なヒトを殺したんだ・・そして私は逃げた





殺しておいて葵から逃げ出したんだ_____」





沈黙。





月「その大事な人って・・」


紅「私と葵の両親だ・・私は血が繋がっていなかったみたいだが・・葵にとっては本当の肉親だった」


葵「なんでッ・・なんでころしたのッ!?」


紅「よく・・解らないんだ・・」


葵「わからない・・・?わからないのに・・ころしたの・・?」


紅「心のどこかで・・もう一人の私が・・・コロシテヤルって何回も何回も呟くんだ・・気がついたら真っ赤で、でもそれは私の血じゃなくて大事に育ててくれた、お母様とお父様だった・・」


魁「ええ、それなら僕もよく解りますよ・・」


紅「なんの・・ことだ・・」


魁「貴女の中の真黒いモノ、それは確かにあるっていうことです・・そして僕にも、雪にも、暁にも・・最高傑作には皆あるんですよ。」


紅「それって・・」


魁「僕は知ってますが・・ネタばれは厳禁なのでまた何時か博士から聞いてください?」


葵「貴女が憎い・・にくい・・にくい・・ころしてやるッ・・絶対・・僕が殺してッ!!!」



そう言った瞬間葵は儚く幻術のように消えた


紅「え・・?」


そして紅の見つめるパンドラの闇の先には





葵「何ボケっとしてんですか?ていうか、どうしたんですその阿呆面は・・」


呆れたような顔をした葵がいた


魁「嗚呼、死ななかったんですかあ?」


葵「あれぐらいで死んでたら僕何回死んでると思ってるんですか(怒」


紅「あ、、」


葵「あ、姉さま大丈夫ですか?^^」


紅「え・・嗚呼・・あの・・葵・・」


少しためらう紅に葵が心配をして聞く


葵「ど、どうしたんですか!?」


紅「・・葵は・・私が憎いか・・・?」


紅は思った、憎い、殺したいそう言われたとしてもそれはしょうがない、それほどの事をしたのだと・・しかし思ったような答えが返ってくることはなかった


葵「嗚呼、父と母のことですか・・?」


紅「ッ・・」


葵「まあ、昔はぶっちゃけころしてやるッて思ってましたけど・・」


紅「だよ・・な・・」


葵「別に今は何にも思ってませんよ?」


紅「え・・」


顔をあげると複雑な顔をした葵がいた


葵「確かに・・ただ殺したのなら今にでも殺しますが・・貴女が何も無く殺す人間なんて僕は思ってませんし・・きっと自分でもどうしようもなかったんじゃないんですか・・?」


紅はゆっくり頷く


葵「ならしょうがないんですよ、貴方にも僕にもどうすることも出来なかったんですよ、だからもう、良いんです・・」





そう言った葵の表情はほほ笑んでいた


紅「葵・・」


紅も少し吹っ切れたような表情になる


ツ「じゃあ、早く行こう!!」





「必要ねぇ」





頭上から声がかかる


上を見れば灰猫が宙に浮いていた


暁「無茶苦茶な奴らだってのは聞いてたが・・ここまでとはな」


そう言うと雪を離す


ゴツンと嫌な音がして雪が落下する


雪は気を失っているようで無言でいる


アリス「雪!?」


暁「正直魁もそっち側だったなんてな」


魁「やめてくれますかぁ?僕は気分なんですよぉ」


いちほ