二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: REBORN×D灰†白猫 改†白猫15匹UP☆ ( No.485 )
日時: 2012/07/08 01:12
名前: ちぃ ◆BtgqVElJ1I (ID: JbPm4Szp)
参照: http://x110.peps.jp/kokyon7314/free/?cn

白猫17匹 【四兄弟】






金持ちって怖い


目の前に広がるは青く澄んだ地中海


あれから四日後俺たちはイタリアにいた


「お金持ち恐怖症になりそうだ…」


しかも定番のプライベートジェットと高級車のお迎え付とかね


「もうすぐ着くからね」


車の中は円のような座席になっていて


そう爽やかに笑う椿の横では月夜とアリスが海を見てはしゃぐ


その横では獄寺君山本骸の順で座っていて2人の口喧嘩を山本が制していた


その横では紅と葵の順で座っていて葵くんは紅の隣に自分以外の男(この場合骸だが)が座っているのが気に入らないらしく不機嫌な様子だ。


そしてその葵君の隣、椿さんの横には俺が座っていて膝にはリボーンがのっている。


うん、なんとも奇妙な団体だ


「もうすぐっていうと…?」


と俺は尋ねる、それもそうだ。空港から結構走っている


「うーん、さっき門くぐったからあと3分くらいかな?」


「は…?」


「いや、さっき家の敷地に入る門くぐったからあと3分くらいかな」


笑顔で言わないでほしい


家の中って車で走れるんだなぁ…


世界って広いなぁ…、と現実逃避してるうちにも大きな屋敷…城についた


車を降りて馬鹿でかい玄関を開ければメイドさんがお出迎えする


「お待ちしておりました」


無表情の彼女は金色の髪を一つにまとめている


「ただいまー!あ、2人は?」


「奥にいらっしゃいます」


「そっか、ありがとね!」


へらっと笑う椿さんにメイドさんは「いえ」と無表情のまま頬を少し染める


「あ!彼女はここのメイドのセラだよ」


彼女は一つぺこりとお辞儀すると「では」と奥へ消えた


「随分愛想の悪いメイドを雇っているんですね」


と皮肉のこもった骸の言葉に椿は全く気分を悪くしていないようで(ていうか皮肉に気づけてない)


「セラはちょっと照れ屋なんだ」と笑った


(うーん…葵くんの天然はやっぱ血筋なのか…;)


ちょっとした疑問が生まれたところで椿さんが「こっちだよ」と案内してくれる


更に何枚扉を抜けたかわからなくなったところで中庭が吹き抜けるこれまた白を基調としたでかいリビングについた


「ただいまー!」と大きな声で誰かに声をかける椿さん


すると部屋の中心にある白いソファから「聞こえてるっての」という声と「二度とコイツと留守番なんて御免だから…」という声が聞こえてきた


俺の超直感でも全く気付かなかったがソファには誰かが座っているようだ


だがそのソファといえばこちらに背を向けていて2人は確認できない


「あはは…まあまあ!兄弟なんだから仲良くしよう、ね!;」


するとソファから二人の青年が立ち上がる


後ろ姿は金髪の青年と銀髪の青年だった


金髪の青年はこちらを向いて言う


「椿!お前が言うから留守番してやっただけだかんな!」


そして銀髪の青年もこちら…正確には椿さんを見ていう


「じゃなかったらこんな爛れた生活してる奴と同じ空気なんて吸わないし」


「俺のどこが爛れてんだよ!俺はただ女が好きなだけだっての!」


「それが爛れてるんだよ」


こちらを向いた二人はさすが黒雷というべきか、まあご想像通りの美青年だった


が、


その2人の口喧嘩をきいて「うー…」だとか「あー…」とか唸る椿さん


そしてはっ!と思い出したのか葵くんの腕をつかんで前に立たせると


「お願い葵!」と手を合わせ頼む


さすがに断れないのか「はあ」とため息をつきながらもいまだに喧嘩してる二人に声をかける


「いい加減にやめなさい!」


そういい二人の頭をつかみ頭と頭を真ん中で引き合わせ衝突させる


これは痛そうだ…鈍い音が響いた


シーンとあたりが静まり返って「これやばいんじゃないの」って空気になったとき二人からうめき声とも取れない声が発せられた


「「あ…」」


「「「「「あ?」」」」」


皆が首をかしげ同じ音を反射的につぶやくとそれと同時に二人は葵くんに抱き着いた


「ぐふっ!!!」


「葵ぃいいいいい!!兄ちゃん心配したんだぞ!お前が急にジャポーネに行くなんて言うから!!!」


「葵おかえり…よかった無事戻ってきて…」


「え、え!?」


状況が読めないというこの事態に月夜が訪ねる


「え、っと…仲悪いんじゃ…」


「あー、それは蓮と柊がね;」


「蓮と柊って…」


「あの金髪のが蓮で銀髪のが柊だよ」


2人を見ればいまだに葵に抱き着いており若干葵の顔が青い気がしなくもない


それを見た椿が止めに入る


「ちょ、ほんとに葵どっか逝っちゃうから!!行っちゃいけないとこに逝っちゃうから!!!!」


そういわれしぶしぶと手を放しこちらに気付く2人


「ああ!言ってた葵の友達「じゃありません。」


「…だって葵家に誰か連れて来たことないよね」


「うっさいですよ!!」


「恥ずかしいだけなn(バキッ」


そう蓮さんが言いかけたとき葵くんがなんか殴っちゃいけない骨を殴った


「黙れ」そういう葵くんの顔は心なしか赤い


「まあまあ」と笑う椿さんが言う


「じゃあ改めて自己紹介しようか!僕は黒雷家長男の黒雷 椿」


むくりと起き上がる蓮さんはそのまま床に座っていう


「俺は二男の黒雷 蓮」


「三男の黒雷 柊」


「四男の黒雷 葵…って僕のくだりいります…?」


((((うわぁ…濃ッ!!))))


なんだこの兄弟、と一同思った瞬間だった